こんにちは!
今回は実践編ということで、今まで紹介したプラグインを実際にAbleton Live上で使用しながら、僕が普段作っているようなトラップのトラックを作ってみたいと思います。僕は「これ!」というようなテンプレートや決まった制作手順などは決まっていないのですが、多くの場合ドラムから作り始めます。
オススメのトラップのフリーサンプルとして今回はLex Lugar Drum Kitを使用したいと思います。
ドラムを組む際にはAbleton付属のDrum Rackをよく使います。この様に一つのドラムラックにキックとスネアをセットします。今回はキックにLEXDrum(1)、スネアにLEXSnare(1)を使用します。キックはサンプラー内でディケイを短めにします。
今回はbpmを125にして、最新のヒップホップでよく耳にする歪んだサウンドを目指していきましょう。ピアノロールにはこの様に打ち込んで、ループを作ってみます。
ポイントは最後のスネアとキックが重なるところで、どちらもあえて低音を切らずにこのまま前回紹介したSaturation Knobをインサートします。
するとキックとスネアが重なるタイミングでスネアが割れ、既にヒップホップらしいサウンドになってきましたね!
続いては別トラックでハイハットを打ち込んでいきます。こちらもDrum Rackを立ち上げて、ここではLEXHat(1)を使います。シンプルに16分音符でループを作ってみましょう。
そして2つのトラックを選択し、右クリックからグループ化を選択します。
ここで先ほどキックとスネアにインサートしたSaturation Knobを削除し、今度はグループ全体にインサートしてみます。
するとどうでしょう、鳴り続けるハイハットとキック、スネアが歪みで渾然一体となり、ラップが乗れば既にヒップホップの楽曲として十分成り立ちそうですね!このように歪みをうまく使うことによって、トラックにワルい感じや、ストリート感を出すことが簡単にできます。
次回はトラックの要となるベースサウンドの制作に触れていきたいと思います!
TREKKIE TRAX プロフィール
TREKKIE TRAXは、2012年5月に設立した あらゆるジャンルのクラブミュージックを、世界へ発信することを目的にしたクリエイター集団です。
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