メジャーデビュー以来、数々のヒット曲をリリース。現在も新作リリース、全国ツアーを重ね、精力的に活動するORANGE RANGE。今回、楽曲制作/サウンドプロダクションに関する深い知識と理解をバックグラウンドに持つギターのNAOTO氏に、SONYのステレオICレコーダーICD-SX2000を使用して頂き、曲作り~スタジオプロダクションのシーンでICD-SX2000がどのように活用されるかをレポート。NAOTO氏の製品に対するインプレッションとともに、そのポテンシャルを探ります。
ICD-SX2000を4つのシーンで使用
Q1.今回、ICD-SX2000を2台使って頂きましたが、どのような使い方をされましたか?
NAOTO氏 : 今回、以下の4つのシーンで使ってみました。
(1) ライブ録音
2018年2月4日の「ORANGE RANGE LIVE TOUR 017-018 ~UNITY~」。会場は神奈川県厚木市文化会館です。ORANGE RANGEの編成は、ボーカル3P、ギター、ベース、サポートドラムの6人ですが、今回、ICD-SX2000をPA卓席内にセッティングしてみました。
(2) アコースティックギターのレコーディング
ギターはGibson J-45。ICD-SX2000をサウンドホールから1メートル斜め上にセッティングし、ストローク、アルペジオの両方を録ってみました。
(3) ボーカルレコーディング
ORANGE RANGEボーカル、HIROKI、RYO、YAMATO 3人の歌を録ってみました。ICD-SX2000をボーカリストの正面、口元から3メートルくらい離れた場所にセッティングしてみました。
(4) ラジオ番組の音声収録
ORANGE RANGEのレギュラーラジオ番組 コミュニティFMオキラジ「ORANGE RANGEのコザ無料案内所」の2018年2月5日放送分で使ってみました。HIROKIとRYOの口元から1メートルほど離れた場所にICD-SX2000をセッティングしてみました。
ICD-SX2000を使ってみて
Q2.音質のインプレッションはいかがでしたか?
NAOTO氏 : 今回、レコーディングの設定は96kHz/24bitにしました。ICD-SX2000と同じ価格帯のハンディーレコーダーをいくつか使ってきましたが、それらはどれもハイレートの感じが弱い印象を持ってました。エアー感があまり感じられなかったという感じです。でもICD-SX2000はハイレートのレンジの広さ、奥行きをうまく捉えられてると思いました。
マイクの指向性もサウンドに顕著に現れたので、色んなシーンで使えそうだと感じました。例えば部屋全体の空気を録るなら、内蔵マイクをY字(ワイドステレオポジション)もしくはX-Yポジションに設定、楽器や声を録りたいなら内蔵マイクを真っ直ぐ(ズームポジション)に設定するといいかもしれません。
Q3.操作性のインプレッションはいかがでしたか?
NAOTO氏 : ワイヤレスでスマホからBluetooth経由でコントロールできるのは便利でした。アコギを録る際に、座り位置を固定したまま遠隔操作出来るのが良かったです。ワイヤレス操作のレスポンスも良く、便利だと思いました。
Q4.本製品をどのようなユーザーに勧めたいですか? その使い方は?
NAOTO氏 : ライブをする人に勧めたいですね! 演奏の細かいニュアンスも十分に収まるので、ライブパフォーマンスの向上にも繋がると思います。何よりも自分の演奏を気持ちよく聴けるのがいいですね。
屋内のコンサートなど、大きなPAシステムからの音は、なかなか上手く録音できなかったのですが、生楽器や生声は良く捕らえられていたので、アンプラグドに近い方が良いのではないかと思いました。静かなアコースティックライブだと、より威力を発揮しそうです!
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