大好評開催中の半期大決算SALE、皆さんは掘り出し物が見つかりましたか?全て数量限定の今回のSALEですが、なかでもこれは見逃せない!という製品を私アレシア美奈子がピックアップ!
MANLEY 16×2 MIXER (Line Version)
ずらりと並ぶ52個のノブ、チャンネル毎に1系統のAux Sendを持つ16chラインミキサーMANLEY 16×2 MIXERの中古品が、決算SALEにより税込¥328,000に。ラックマウントが可能なラインミキサーの中でも、かなり大きい5Uというサイズ、正直「めちゃくちゃかっこいい!!」とロマンくすぐる見た目ですが、実際内部ってどうなってるんだろうかと思い、今回天板を開けてみました!
じゃじゃん!
ってあれ?真空管は…??
ありました!
マスターセクションに4基の真空管。マイクプリを搭載していないラインミキサーなので各チャンネルには真空管は搭載されていないのかな、と思いましたが、16×2 MIXERってマイクプリが搭載されているバージョンもあるんですよね。ということでMANLEY本国ページを見てみると
「真空管を入力チャンネルごとに入れることは可能だが、そのためにはIN・OUT含め36本の真空管が必要となります。(1チャンネルに2本の真空管が搭載)もちろん温度はかなり高温になりますし、現状でもかなり大きい電源ですが、そこにプラス真空管34本を照らす電源となるとさらに大きな電源が必要となってしまいます。(意訳)」
という見解みたいですね。たしかにMANLEYの製品ではステレオで通常4本前後の真空管が使われていますが、それだけでもかなり高温です。それが36基となると…お肉が焼けそうなくらいの高温に。また本製品はパワーサプライは別にあるんですがそれでも3Uという大きさなので、真空管が増えるとそれだけ電源も大きく…それを踏まえるとマスターのみの真空管搭載が現実的かつ音質的にも良さそうですね。(全チャンネルチューブのMANLEYのマイクプリつきミキサーはそれはそれで興味があるというか、ちょっとロマンがありますが)
それでもアウトプットにはMassive Passiveにも使用されている12AT7・6414という真空管が1チャンネルに2本採用されているだけあって、サウンドはMANLEYならではのクリアでありつつも温かみのあるサウンド。
本製品に各楽器のバスを入れるだけで、MANLEY独特のクリーンでリッチなアナログサウンドをミックスにもたらすことが可能です。逆にドラムセクションをこれでバスにまとめてしまうなんていう贅沢な使い方もしてみたいですね。
全てのチャンネルにAUXセンドが用意されているのも魅力的。MANLEYのあのFATなサウンドが好きだという方には是非ともオススメしたい逸品です!
アレシア美奈子