近年、急激な広がりを見せているネットワークオーディオ。今回のAES2018では、AoIP(Audio over IP)テクノロジーパビリオンとして特設区画が設けられていました。
Audinate
言わずとしれたDanteの開発元です。会場内にも展示がありますが、こちらにもブースが出ていました。
会場のいたるところで見かけた「Dante SPOKEN HERE」の文字。
Danteの採用メーカーであることを示す看板なのですが、Audinate社の資料によると、このAES NY出展企業だけでも、38社(!)にも及ぶそうです。いかにDante採用機器が増えているかがわかりますね!
※こちらはRupert Neve Design社で見かけたもの
RAVENNA
以前からAES67完全準拠をアピールしているRAVENNA。
Video over IPの標準規格であるST2110がビデオに付随するオーディオ伝送にAES67を採用を発表したことから、「Now with ST2110!」の表記もありますね。
RIEDEL
こちらは放送用ネットワーク機器の雄、RIEDEL。真っ赤なブースがひときわ目を引きます。
「RockNet」という独自のネットワークオーディオ規格もありますが、近年は映像も含めたネットワーク伝送システム製品に力を入れている会社です。
OCA
オープンコントロールアーキテクチャ(OCA)は、ネットワークオーディオおよびビデオデバイスの制御、監視、および接続管理のための通信プロトコルアーキテクチャです。
AES70として標準化されています。
Telos Infinity
Studio Technologies inc.
パビリオン内ではAoIPに関連したセミナーも行われていました。
質疑応答でも参加者から次々と質問が飛んでいて、ネットワークオーディオへの関心度の高さが伺えました。
国内の放送局やスタジオでも徐々に採用が進み、ますます過熱するAoIP。
今後の動向にも目が離せませんね!
Writer.Takeuchi