秋といえば…花粉の秋ですね。春の花粉で苦労されている方も多いかと思いますが、実は秋も空気が乾燥し始めるので、鼻炎に悩まされることも多いのではないかと思います。そんなPD安田です。
本日紹介するのは国内メーカーでもあるPREMIER SOUND FACTORYからnative Instruments KONTAKT対応音源として「Shakuhachi Premier G」が登場しました!音質に定評のあるPREMIER SOUND FACTORY社の音源ですが、KONTAKTの機能に沿って、キースイッチによる演奏パターンの切り替えが可能で、さらには尺違いの音色は画面上で切り替えが可能と、使い勝手も工夫されている音源となっております。
それではPD安田も触ってみての感想とともに、実際に音色を聴いて行きましょう!
PREMIER SOUND FACTORY特有の扱いやすい操作性
前回の琴姫かぐやの様に、見やすい演奏方法の切り替えボタン(キースイッチに対応)が備わっており、演奏時にリアルタイムで切り替えが可能です。今回のデモ曲では慣用奏法を選択しMIDIを打ち込んでみました。ここで実際に演奏打ち込みをして思いましたが、ベロシティにより癖のある奏法に切り替わりますので、リアルタイムで演奏する際は気をつけて打ち込みたいですね。でもここぞという時に強く弾けば自然なニュアンスが演出できますので、慣れればかなり重宝する音源かと思います。実際にフルートの様な後ろで鳴らしておきたい楽器がある際は…このShakuhachi Premier Gがかなり使えるんじゃないかと思います。雰囲気的にも(もちろん音質も全然違いますが)
そしてメーカーのページでもある様に、実際に息を吹いて演奏する楽器なので、ロングトーンは各音4秒でループなしとのことです。しかし、デモを作って「しまった!」と思ったのが、”メロディの切れ目がずっとない”というところで、完全に人が吹くには引継ぎなしの曲に仕上がっております。その中でも29秒目ぐらいにロングトーンを1音鳴らしておりますが、ボリュームコントロールなしにムラのある演奏が確認できますので、是非チェックしてみてください。
充実したエフェクトのパラメーター
さてさて「Shakuhachi Premier G」からついているパラメーターで面白いと思ったのがReduction Levelという項目で、実際にダイナミクスの幅が広いので、このReductionで抑えることができます。楽器が少なく、ほぼソロのときはそこまでReductionは気にしなくてもいいのですが、ある程度の楽器がありアンサンブルをしたいときは上げておくと主張も和らいでなんて調整も可能です。でもでも、尺八をアンサンブルで和音を作ろうとすると、実際にそれぞれの音色にムラがあるので尺八はやはり1本なのが理想的な楽器なのかなと思っております。Driveの歪みも加えることも可能で、絞り切りではHard部分においてはOFFとのこと。
続いて、個人的に面白いと思ったのがマイクの種類の変更で、コンデンサーとダイナミックマイクの切り替えが可能です。コンデンサーにすると息のニュアンスが細かに表現され、ダイナミックでは尺八の音色がメインになる印象にあります。今回は尺八がメインなのでコンデンサーにて作っています。
諸々機能も充実しておりますが、ここで尺八という楽器について調べながら打ち込んでみましたが、なかなか和音で伴奏を作る(フルートで、1st、2nd,3rdを意識する様な)感じで行くと、音程によってはだいぶ音色の違いが出る楽器なんだなと気づきました。だから尺八メインの曲ってソロが多い様な気がしますが、もっとベロシティを意識すれば、4重奏など挑戦できると思いますので、手に入れた方は色々なアイデアを出してパフォーマンスしてみてください。
いかがだったでしょうか?尺八って馴染み深い音色であり、需要も結構あるかと思いますが、ダンス系の曲やエフェクトでガツガツに遊んでネタとして加えるのもいいですし、何よりも息遣いの深い楽器って音源としても少ない分野でもありますので、工夫次第では面白いアイデアが生まれると思います。是非是非レパートリーの一つとして触ってみてほしいです!そして店頭でも音源試奏も可能ですので、触りも来てください!おまちしております。