Teenage Engineering Pocket Operatorシリーズにモジュラーが登場。
キーボードやスピーカーを含むオリジナルモジュールを組み込んだ、3つのDIYキットが発売されました。Teenage Enginieeringらしく抜群にセンスの良いデザインと高度な設計が組み合わさり、さらに低価格という驚異的なシリーズです。基盤ほぼ剥き出しのイメージがあるPocket Operatorシリーズですが、今回のPocket Operator Modularは自分で折って組み立てる金属製のシャーシにモジュールを組み込むため、堅牢性がありそうです。それでは3つのキットとモジュールをサクッと見ていきましょう。
16(149USD)
こちらは16という名前の単三電池4本で駆動する16ステップのキーボード/シーケンサーシステム。170/400シリーズをコントロールするのに最適です。オールドスクールな雰囲気のメンブレンキーボードはクロマチックキーボードとしてリアルタイム演奏したり、任意のCVとGateをプログラムすることも出来ます。もちろん休符も入力出来ます。クロックはインターナルでもエクスターナルでも走らせることができ、汎用性が高そうです。電池駆動なのでパッチケーブル以外にケーブルが出ないところが地味に嬉しいですね。
170(349USD)
9つのモジュールからなるアナログモノフォニックシンセと、前述のキーボード/シーケンサーモジュールの16、そしてビルトインスピーカーユニットが一体となったシステム。オシレータモジュールはPWM可能なスクウェア波で、リッチな奇数倍音でベースに最適。フィルターは24db/octのローパスフィルター。エンベロープジェネレーターはシンプルなADSRタイプ、そしてLFOはスクウェアとトライアングルになっています。モノシンセマシンに必要十分なベーシックな構成になています。後ろから見ると非常にかっこいいです。そしてバッテリーパックが良いですね。
400(499USD)
こちらは最上位ののフルセット。充実の3つのオシレーターモジュール(スクウェア、ノコギリ、サイン)とノイズ・ジェネレーターと嬉しいランダム・ジェネレーター、そして1つのエンベロープとVCA、フィルターとミキサー、スピーカー、16ステップシーケンサー、さらにバッテリーパックを網羅。16ステップシーケンサーは外部クロックに同期したり逆走やジャンプが可能。
ちなみにマニュアルにはNo.13 won tonというな謎のモジュールも記載されており、「一般販売の予定はなく、特別な野外パーティで配られるらしい」というような謎めいた文言も。う〜ん、この遊び心!大容量のリッチなマニュアルを片手にこのハイセンスなモジュラーキットを組み立てるだけでもクリエイティブな気持ちになれそうですね。
おそらく世界中で熱狂的に受け入られるであろうこのシリーズ、とりあえずはTeenage EngineeringのWEBショップのみでの販売とのこと。NAMM2019で現物を取材する予定ですので、ぜひレポートをお楽しみに!!