Native Instrumentsがソフトウェア音源STRAYLIGHTを発表しました。音源の特徴としてはグラニュラー技術によるユニークなシネマティックサウンドで、強さやタイミングを正確にコントロールしたモジュレーションや全く新しいサウンドを作成できる奥深いサウンドデザインのオプションなどがあります。
KOMPLETE STARTにも付属する無償のKONTAKT PLAYERで動作する音源で、サウンドデザイナーや映画、テレビ、ゲームの作曲家のために開発されたSTRAYLIGHTは、世界滅亡を描いたサイエンス・フィクションから血も凍るようなスリラーまで、あらゆるジャンルに対応します。
(ちなみに「STRAYLIGHT」というネーミングはウィリアム・ギブソンのサイバーパンク小説「ニューロマンサー」の中から取られたとか!)
STRAYLIGHTのイントロ動画にもそうしたシネマティックな世界観が現れています!映画のワンシーンから作られたトレイラーのようでワクワクしますね。
SOUND SOURCES
STRAYLIGHTは映像作品にすぐに使えるシネマティックなサウンドソースを搭載しているので、追加の音声処理をすることなく、タイトなスケジュールでも作業に集中できます。この製品の開発には、例えばガラスの上でゴムボールを擦るなど、音源や演奏テクニックのテストに多くの時間を費やしたとのこと。
グラニュラーシンセシスというのは「元の音を非常に細かな粒子(グレイン)に分解して、そのグレインの再生を時間、空間的にランダムに再構築する」ことです。
今回グラニュラーエンジンに最適なサウンドを追求した結果、360以上のグラニュラーとサンプルモジュール用サウンドソースと300以上のプリセットが開発されました。
試聴音源はこちら!映像が浮かぶような、想像力を刺激するサウンドです。
THE GRANULAR ENGINE
STRAYLIGHTはグラニュラーエンジンを装備し、パワフルな専用インターフェイスでオーディオソースを簡単に操作することができます。時間軸や音程を超えた鮮やかなオーガニック・サウンドが特徴で、元の音源(弦、ガラス、石など)のクリアーなキャラクターのまま変化していき、またライザーやトランジションはプロジェクトのテンポに自動的にマッチします。
小さなサウンドでも音質やキャラクターを保ったままサイズと範囲を大幅に拡大でき、サンプルモジュールのレイヤーとグラニュラーエンジンを併用することで、同程度のエディットやモジュレーションが可能です。
PERFORM REAL-TIME MODULATION
STRAYLIGHTのモジュレーションとエフェクトは、迅速で独創的なワークフローを確保しています。正確なX-Yコントロールにより、映像に合わせた表現力豊かなパフォーマンス、強さやタイミングの細かな操作が可能。
また9つのカテゴリー(フィルター、ダイナミクス、EQ、ゲート、ドライバー、モジュレーション、ディレイ、ユーティリティー、リバーブ)からなる最大14の異なるエフェクトやリバーブ用のインパルス・レスポンスも装備されています。
劇伴制作にはもちろん、ボーカル系の制作でもインパクトのある音で世界観を広げてくれそうな音源です。
価格は18,800円で、Native Instrumentsのページより購入可能です!
Native Instruments
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/synths/straylight/