音に太さを求めるならコレ!生産終了したものの熱望の声が届き、 Manley30周年を記念して日本向けに15台限定生産!インプットゲインの選択でマイクのキャラを作る事が出来て、ナチュラルな太さから倍音豊かな攻めの太さまで自由自在。MR.スケールのお勧めはシンセやリズムマシンの音をラインインして、真空管プリの図太い味を加えてDAWにRECしまくる使い方。残りあとわずか!
Manleyの歴史と DUAL MONO
Manley Labsの歴史は、それほど古くはありません。Hi-Fiオーディオ機器の製作/販売を行っていたManley Labsは、プロ・オーディオの販売にも乗り出しますが、その船出は順調なものではありませんでした。
しかし、当時プリ・マスタリングの行程が脚光を浴びていた時期でもあり(CD制作の最終段階として、注目を浴びてきていました)その特殊な用途に応じたマスタリング・コンソールを、オーダーによって製作し始めたところから、その名声は高まって行ったのです。そして、多くのマスタリング・エンジニアの賞讃と共に迎えられたそのサウンドは、真空管のポテンシャルを最大限引き出し、クリアでいながらチューブ機器独特のウォームで倍音豊かな、Manleyマジックとも言うべきものをもたらせたのです。
パーツはもとより、組み立て迄を外注に委ねるメーカーが多くなった現在、設計はもちろんのこと、真空管の選別から始まり、カスタム手巻きトランスの製造、組み立て、最終的なクオリティ・コントロールにいたる迄を、California州CHINOにある自社工場にてフル・ハンドメイド生産するManley Labsの技術力の評判は定着。今では、クオリティの高いサウンドメイクを行うのに欠かせないアウトボードとして、世界中のレコーディング/マスタリング・スタジオで導入されています。
George Massenbergの設計するGML製品の生産を、Manley Labsにて行っている事からも、その技術力の確かさが伺われるのではないでしょうか。
Manley製品は決して安価ではありません。しかしその内容と造りの良さ、サウンドを考慮すれば決して高価なものではないのです。
その珠玉のManley製品の中で一番コストパフォーマンスの良さを実感出来るのが、シンプルな2ch真空管マイクプリのAll Tube Dual Mono Microphone Preamplifireではないでしょうか。
周波数特性等の面でノイズフロアの下がった現代のデジタル・レコーディング環境に合致させるため、トランスレスの回路を採用するメーカーが多くなった今、自社でトランスの製造まで行うManleyはそのフィロソフィーを頑に守り抜いている数少ないメーカーだと言えます。
シンプルなDual Mono Mic Preですが、簡単に操作系を見てみましょう。
真ん中に位置するGEINスイッチを挟み、左にChannel A、右にChannel Bと左右対称に並んでいるツマミは、驚くほどシンプルになっています。
入力ゲイン調整のINPUT ATTENUATE。
ダイレクト・インプットを可能にするPhone入力。
そして、Phase Reversとなっています。
バックパネルには、各チャンネルのアウトプットとしてトランスを経由するバランスXLRアウトと、ハイキャパシティ・コンデンサーを経由するアンバランス1/4フォーン・アウトを備え、サウンドの好みに応じた選択が可能になっています。
ここで、特徴的なのが入力ゲインというよりは、その名の通り、アッテネーターの様な働きをするINPUTではないでしょうか?
通常のマイクプリだといかに微小なマイク信号をピュアに増幅するかという事に注力が払われていますが、Dual Mono Mic Preを操作していると、少し考え方が違う事に気がつきます。入力によってバリアブルに変化するアッテネーターにより、適切なレベルを得る事が出来るだけでなく、そのあとに続くGainセクションによって、様々なキャラクターを持たせる事も出来るように設計されているのです。
40〜60dB迄のゲインを稼ぐ事の出来るGainスイッチは、5dB毎の切換えが可能なようになっていますが、出力信号から取り出した微量の信号を入力段にフィードバックさせる方法=ネガティヴ・フィードバックを、まさに調整するのがGainスイッチになるのです。
こうすることでアンプのリニア特性とディストーション・パフォーマンスが飛躍的に向上するのですが、各チャンネルに搭載された、12AX7EHと6414真空管の組合せで、全ての問題を解決し、ソースに応じたスルーレートを得る事が出来るようになっています。
Dual Mono Mic Preampサウンドの秘密
マイクインプットはもちろん、インストゥルメントやラインレベルの入力にいたる迄、ソースを選ばないDual Mono Mic Preampですが、このインプット・アッテネーターとGainの組合せが、最適なサウンドを得る事が出来る秘密と言えるでしょう。
まずは、ゲインの低いウィスパー・ヴォイスでのレコーディングを行ってみましょう。
もちろん、インプットも高めの設定となりますが、Gainを55もしくは60dBに切り替えると、充分なゲインが得られる事に驚きを感じられます。
最近のリボンマイクは、高めの出力を持っていますが、ヴィンテージのリボンマイクや、Rosewelite等の低いゲインを持つマイクとの組合せにも、圧倒的なアドバンテージを得る事が出来そうです。
最近のコンデンサー・マイクを通常の状態で使ってみるた場合はどうでしょうか?
インプットは通常程度に固定してGainスイッチを40〜60dBの間で変化させてみましょう。
40/45dBで使用した場合、いかにもチューブサウンドというような、倍音の豊かな、滑らかなサウンドが得られます。
これと同じソースを50dBで使用すると、真空管独特の低中域のふくよかさが少し薄れますが、ソリッドでいながらストレートなサウンドに変化して行きます。
さらに55〜60dBでの使用になると、サチュレートするような感覚のアグレッシヴなサウンドも楽しめました。
一般的にチューブ機器のサウンドは、中低域のふくよかさと倍音の豊かさ、高域の滑らかさがイメージされるでしょうが、そんな真空管特有の、芯の太い濃厚なサウンドを実現していながら、圧倒的なクリアさを同時に実現しているDual Mono Mic Preampは、現代最高峰のマイクプリアンプの一つである事は、疑いの余地のないところと言えるでしょう。
圧倒的なクオリティを持ち、クリアで原音に忠実でいながら、Manley独自のカラーを持つDual Mono Mic Preampは、Manleyの魅力を最も手軽に手に入れる事の出来る、最初の一歩なのではないでしょうか。
【PD安田レビュー!】MANLEY Dual Mono Mic PreをPD安田がレビュー!
MANLEYと言えばやはりMassive Passive、Stereo Variable-MUですが、その人気は何と言っても、パーツや回路などで細かい部分での妥協の無い作りと、高い信頼性を誇るサウンドが長い年月と共に多くのエンジニアの支えになってきたのでは無いでしょうか。
きっとこのページもご覧頂いている方もMANLEYのアウトボードがかなり気になっているのでは無いかと思いますので、PD安田が至高のマイクプリMANLEYの「Dual Mono Mic Pre」を取り上げていきたいと思います!
MANLEYクオリティで全てのサウンドに命を吹き込む
まずDual Mono Mic Preで特筆すべき点は、真空管マイクプリであり、別名「ALL TUBE Mic Pre」と呼ばれています。真空管マイクプリと言うと、ソリッドステートのマイクプリとは違い、音に暖かみが増し、ローファイなイメージがつきものですが、MANLEYのサウンドではそこが通常と異なり、現代のサウンドにマッチしたハイファイなサウンドが特徴的です。
もちろん真空管回路なので、ゲインつまみを切り替えればサチュレートした様なサウンド効果や、素材に対して暖かみを加味した様なサウンドへとキャラクターを変化させる事も可能になります。
このサウンドを活かす事によって、楽器、ボーカルのレコーディングで、録る素材に合わせたマイク選びや、キャラクター作り、そして楽曲に対するアプローチの仕方も大きく影響を及ぼすマイクプリと言えるのではないでしょうか。
MANLEY Dual Mono Mic Preのサウンドデモはこちらで確認する事が出来ます!他のマイクプリと比較試聴も可能ですので、是非このサウンドを確かめてください!
MANLEYサウンドでシンセのラインサウンドを太く!
基本的にライン入力であればインターフェースのI/O等で賄う方も多いのではないかと思いますが、ここはやはりDual Mono Mic Preでは2チャンネルのインプットを備えているので、シンセのステレオ入力に活躍してもらいます。
先ほどのマイクと同様にゲインツマミを調整する事により、これまで使い慣れてきたシンセのサウンドをひと味違うサウンドを得る事が可能になります。ずばり、音を太くしたいならDual Mono Mic Preがまさにベストなマイクプリになります!
ここでDual Mono Mic Preの面白い所は、インプットレベル調整が「INPUT ATTENUATE」になっている所です。
通常のマイクプリでは、微小なマイク信号を増幅するINPUT LEVELがついている物が多いかと思いますが、Dual Mono Mic Preでは「ATTENUATE」という表示があるので音のレベルに対して見方が変わるのではないかと思います。
つまり、入力によって「アッテネートする」という事で、入力された信号に対して適切なレベルに調整する事が可能になり、その後のGAINツマミによってキャラクターを作っていくと言う、まさに楽器の様に演奏者によってキャラクターを演出できるアウトボードではないでしょうか。
個人的にはINPUT ATTENUATEもステップ式でツマミを動かせれたら、ステレオでのバランス調整やより気持ちいい使用感があると思いますが、そんな事も気にならない程に素晴らしいマイクプリです。是非、この素晴らしいサウンドを制作環境に導入してみてはいかがでしょうか!
シンプルながら、最大のサウンドクオリティーを提供する真空管マイクプリ。
Manleyチューブ・マイクプリアンプは2ch仕様を 1Uに収めた、40dBの標準ゲインを持つマイク・プリアンプ。真空管は6072Aと6414を出力管に使用。銀ハンダと厳選されたコンポーネントやカスタム・ビルトのトランスフォーマーが、コー・ノイズやハムの軽減を実現しております。
日本におけるMANLEY製品の隠れたベストセラーが、このデュアルモノマイクプリ”Dual Mono Mic Pre”です。このチューブマイクプリアンプは、近年巷に溢れているコンデンサマイクにベストマッチするよう設計されています。
HEAR THE REAL TONE マイクプリアンプ編 (2016年6/10記事)
色気のあるサウンドはManley Labsの特徴でしょう!


リアルサンプルでサウンドキャラクターをつかめ!
自宅環境でじっくり試聴後、店舗で本物を試そう!
ハイサンプリング素材につき、PC環境でご試聴ください。
Rock oN スタッフのインプレッションはいかに!?

シンコーン清水
ピークがなく扱いやすいサウンドで収音できます。真空管の暖かさがありつつクリーンというのが、 まさにManleyサウンドだと思います。
ダビッドソン阪田
シンプルなデザインながら、これほどまでに入力ゲインとアッテネータの組み合わせでサウンドキャラクターが変わるマイクプリは少ないのではないのでしょうか?個人的なオススメはボーカルならゲインを50dbまで稼ぎ、そこから程よい感じにアッテネートをかけてDAWに送り込む。これがチューブマイクプリながらも透明感あるバランスのいいサウンドが得られると思います。また、ちょっとチューブ臭を与えてあげたいならゲイン45dbくらいがいいと思います。
ただの復刻ではない、30周年記念の刻印が入った国内15台限定モデル!
チューブ回路にこだわりながらも、今日の音楽制作に最適なハイファイな特性を持つアウトボードを生産し続けるManley Labs社。MANLEY DUAL MONO MIC PREAMPは2014年に製造中止がアナウンスされ、新世代であるFORCEが発売されてもなお、絶えず人気を誇る2ch真空管マイクプリアンプ。太く艶のある「Manley Sound」を求めてわざわざ旧世代であるDUAL MONOのサウンドを求めているカスタマーも多く、販売終息を惜しむ声が聞かれました。
そんな中、Manley Laboratories 社の創業30周年を記念して日本向けに15台限定で特別生産されたDUAL MONO MIC PREAMP / 30th Anniversaryが登場!以前のサウンドを知っている方はもちろん、初めて聴く方もきっとManley Soundの虜となるでしょう。
今回の復刻はただの復刻ではありません、Rock oNと同じく創業30周年を迎えるManley Laboratories。それを記念し、フロントパネルに “30TH ANNIVERSARY CELEBRATION 2018″と刻印がされたプレミアムモデルなのです。すでにDUAL MONOをお持ちの方もコレクション欲をくすぐるのではないでしょうか。