ドローンやジンバルを皮切りに、魅力的な製品を発表するDJIより急遽、ミラーレスカメラ用3軸スタビライザー「RONIN-SC」が発表されました。DJIが新たに作ったRONINシリーズは一体どんな進化を見せたのでしょうか。実機を触ってきましたので、レビュー致します!
ミラーレスカメラのサイズ感に特化したRONIN-SC
RONIN-SCを持ってみてまず感じたことは、とにかくコンパクトで軽いことです。RONIN-Sは重量が1840gのとこ、RONIN-SCは1088gと約41%軽くなっており、サイズも約38%コンパクトになってます。RONIN-Sはその重量から両手でなければ取り回しが難しかったですが、RONIN-SCは片手で操作できます!
ジンバルロックが搭載され、持ち運びが便利に
RONIN-SCに新たに搭載された機能として、ジンバルロックが取り上げられます。チルト・ロール・ヨーそれぞれの軸に動きを押さえるロック機能を設けることにより、持ち運びの不要な動きを抑えたり、セッティングの固定が可能になっています。RONIN-Sの場合、付属のマジックテープで固定しなければならなかったので、これは便利な機能だと思います。
新たな撮影機能のサポート(ActiveTrack 3.0 / Force Mobile)
RONIN-Sはアプリを利用することにより、様々な自動撮影(パノラマ・タイムラプス・モーションラプス・モーションコントロール)をサポートしていましたが、RONIN-SCは更なる撮影機能が追加されました。
ActiveTrack 3.0
Ronin-SCでは、Roninシリーズで初めてアクティブトラック技術が搭載されています。スマートフォンをカメラ上部に取り付け、RoninアプリとRonin-SCがシームレスに連携することにより、滑らかで正確なジンバル動作をいつでも実現できるので、集中して、思い描いた通りに撮影することができます。
Force Mobile
Ronin-SCで初めて登場するForce Mobileは、カメラワーク制御システムForce Proのアプリ版になります。スマートフォンを傾けたり回転させたりすると、遅延のほとんどない状態でジンバルを制御でき、 直感的にスムーズで表現力のある撮影を実現します。
それぞれの撮影機能を確認してきましたが、役立つ環境は出てくるんじゃないかと思います。ActiveTrack 3.0はOsmo Pocketの要領で撮影することができます。ただ、スマートフォン側はあくまでモニターなので実際に撮影している絵とは異なるようです。50mm以上のレンズの画角だと人が見切れてしまうことがあるようで、そこは注意ですね。
また今回新たに搭載されたForce Mobileは、二人で撮影する時に便利。実機ではiPhoneと同期してRONIN-SCが動いていましたが、なかなか滑らかな動きでした。
幅広い対応カメラ
RONIN-SCはミラーレスカメラ用と銘打っていることもあり、2.0kgまで積載量をサポートしています。大型の一眼レフやポケットシネマカメラ4Kのようなシネマカメラは搭載が難しいですが、市場で人気のあるミラーレスカメラはほぼサポートしてます。主なラインは以下の通り。
https://dl.djicdn.com/downloads/Ronin_SC/Ronin_SC_Camera_Compatibility_List_en.pdf
今回のモデルからFUJIFILMのカメラがサポート。また面白いところだと、SONYのコンパクトデジカメRX100もサポートされていますね。
発表されたばかりのRONIN-SCを実際に触ってみて、コンパクトにはなりましたが2kg以内のカメラであればジンバルとしてしっかり仕事をしてくれます。近年、今回のデモ機にはSONYのα6000が乗っていたんですが、カメラとRONIN-SCをセットで持ち運んでもそこまで苦になる重さではありませんでした。ミラーレスカメラをお持ちの方で、動画撮影に興味のある方には強くオススメできるジンバルだと思います!
RONIN-SCは以下2種類のラインナップが用意されています。
RONIN-SC
RONIN-SC PRO コンボ(Focusモーター、ホイールなど各種アクセサリーがセット)