KORGがWavestationを大胆にリアレンジし、驚異的で千変万化のサウンドをわかりやすいコントロールで実現するシンセサイザーwavestateを発表しました!
KORGのWavestationといえばサンプル波形が刻々と変化し、かつてないサウンドを実現するウェーブ・シーケンスを世界に発信した伝説のシンセサイザーです。KORGの最新フラッグシップ・モデルOASYS、KRONOSでは、そのウェーブ・シーケンスを発展させ、濃密で変化に富んだパッド系サウンドや、リズム系サウンドなどで独自の音世界を構築してきました。
モジュラー・シンセやグルーヴ・ボックス、アルゴリズミックな作曲法など多様なソースから曲作りのヒントを得ている新世代のミュージシャンのために、まったくの新設計で開発したモデルです。
KORGのデジタル・シンセシスのネクスト・ステップが、フルサイズ37鍵のコンパクトなデザインで登場です!
価格は税抜79,800円、発売は2月下旬予定です。
特徴
■ ウェーブ・シーケンシング2.0
■ わかりやすいコントロールによる広範なモジュレーション
■ 数ギガバイトの大容量サンプル内蔵
■ MS-20 やPolysix など、モデリング・フィルター搭載
■ セット・リスト機能とスムーズ・サウンド・トランジション機能
■ コルグR&D(カリフォルニア)が開発
■ 無料バンドルソフトが付属
ウェーブ・シーケンシング2.0
Wavestationでは、ウェーブ・シーケンスの各ステップにデュレーション(長さ)、サンプル、ピッチを割り当てることができました。これによりキャッチーなパターンが作れましたが、パターンは延々と繰り返すだけの再生方法でした。単に繰り返すだけではなく、再生方法をもっとオーガニックに、予想外の方法で変化させられるとしたら…
ウェーブ・シーケンシング2.0では、タイミングとサンプル、そしてメロディ(ピッチ)を別々のトラックに分離しましたので、それぞれを個別にコントロールできます。またシェイプやゲート・タイム、ステップ・シーケンサー・バリューといった新たな要素も追加しました。このそれぞれを「レーン」と呼び、各レーンは別々のステップ数をはじめ、スタートやエンド・ポイント、ループ・ポイントを設定できます。
ノート・オンでシーケンスがスタートし、各レーンからの情報でサウンドが構成されます。サンプルは別々のデュレーション、ピッチ、シェイプ、ゲート・タイム、ステップ・シーケンサー・バリューで発音する場合もあります。また、各レーンのスタートやエンド、ループ・ポイントをベロシティやLFO、エンベロープ、Mod ノブなどのコントローラーで個別にモジュレーションさせることもできます。これにより、コードの各音が別々に変化していくサウンドも作り出せます。
高い表現力をイージーに。異例なほどディープに。
パネル一面に広がるノブやコントローラーは、音のディープな探求への入口です。ベーシックなフィルター、エンベロープ、LFO、エフェクトは専用コントローラーとしてパネル面に装備。8 つのプログラマブルのMod ノブはほぼすべてのサウンドでカスタマイズでき、様々な使い方ができます。ノブをリアルタイム・コントロールとして使用できるほか、エディットした結果を新たなサウンドとしてセーブすることもできます。ピッチ・ベンド、モジュレーション・ホイール、独自のベクター・ジョイスティックに加え、これらのコントローラーで多次元的なリアルタイム・コントロールが行えます。
よりディープな音作りにも対応できます。ほぼすべてのパネル上のノブや画面上のパラメーターはモジュレーションが可能で、ウェーブ・シーケンスのステップを個別にモジュレーションさせることもできます。また、モジュレーション信号にクォンタイズやスムージング、カービングなどの変化を付けることができるMod プロセッサーも内蔵しています。
ランダムの刺激
もっと刺激が欲しいという方には、「ダイス」(サイコロ)のアイコンが入ったボタンがあります。このボタンを押すと、インテリジェント・ランダマイゼイション機能により新たなサウンドを生成します。ランダムはサウンド全体だけでなく、フィルターやウェーブ・シーケンスのサンプル・レーン、あるいはエフェクトというように、一部だけをランダムにすることも可能です。ランダムで生成したサウンドをそのまま使う以外にも、さらなる音作りの出発点として利用するなど、使い方は自由自在です。
MS-20やPolysixなどのモデリングフィルターも搭載!
フィルターもさらに魅力的で、アグレッシブなMS-20のローパス/ハイパス・フィルターや、ストロングかつスウィートなPolysixローパス・フィルターでヴィンテージ・テイストをプラスすることが可能です!
レゾナント2 ポール、4 ポールのローパス、ハイパス、バンドパス、バンドリジェクトのフル・コレクションから欲しいフィルターをチョイスできます。さらに、フィルター・タイプの枠を超えたコルグ独自のマルチ・フィルターで、複数タイプのフィルター・サウンドのブレンドが刻々と変化していくサウンドを作り出すこともできます。
膨大なサンプル、ステレオ64ボイス
合計数ギガバイトにも及ぶwavestate のサンプル・ライブラリーは、オリジナルのWavestationの数千倍もの大容量です!
つまりウェーブ・シーケンスの材料となるサンプルが膨大にあるということです。サンプルバンクには、Plugin Guru製のもの、コルグの新規サンプルに加え、KRONOSやKROMEから厳選されたライブラリーもあります。もちろんWavestationに内蔵されていたサンプルと、オプションのPCMカードに収録されていたサンプルもすべて内蔵されています。
これらの膨大なサンプルは、KORG独自のアンチエイリアシング・サンプル・プレイバック・テクノロジーによるクリアなサウンドで最大ステレオ64ボイスまで使用できます。