DTMで表現するのが不得意とされてきた楽器、ギター
ピアノの奏法は 鍵盤を押す・離す、サスティンペダルを踏む・離す、という動作で演奏表現を行います。鍵盤を押す強弱と音が切れるタイミングというのは、Midi制定当初からNote ON/Off とコントロールチェンジ64番を使用して、ピアノを簡単に打ち込み表現する事が出来ました。
それに対し、ギターはチョーキング、ビブラート、ハーモニクス、ミュート、スライド、グリスなど、奏法のバリエーションが豊富で音色の表情が豊かなため、それらを全て再現して「人間が演奏している」と間違えるほどに表現するには途方もない努力と時間、専門知識が必要でした。DAWで使われるソフトウェアサンプラーが発達し、あらゆるギター奏法を切り替えて演奏出来るようになった現在でも、使い手の知識・技量とセンスに委ねられています。
誰もが簡単にギターを演奏できる AMPLE GUITARの登場
次世代ギター音源 Ample Guitar の登場によって、知識と技量はAmple Guitarに任せて、使い手のセンスさえあれば「人間が演奏している」かのようなギター表現が簡単に手に入るようになりました。
ギターが弾けなくても、本物そっくりなカッコ良いギターを打ち込みたい!
そんな夢をかなえてくれる Ample Guitarシリーズ。前回のアコースティックギター編では、コード弾きストロークを簡単に再現するStrummer機能をご紹介しましたが、今回のエレクトリックギター編ではカッコ良いリフが簡単に作れてしまうRiffer機能を見てみましょう。
AMPLE SOUND
人気のギター音源「AMPLE GUITAR」シリーズを擁するデベロッパー。音源のリアルな楽器を演奏する経験の再現、革新的なデザイン、創造性と生産性に集中できるインテリジェントな機能、高品質なサンプル、そして惜しまない努力をモットーに、ソフトウェア音源の開発に取り組んでいます。
AMPLE GUITARシリーズを試してみた 全4回
AMPLE SOUND製品は、ギターやベースのモデル別に多数ラインナップされていますので、楽器別 全4回に分けてソフトの使い方を混じえながらご紹介します。
第2回 エレキギター編
各弦0フレット~22フレットから丹念にサンプリング。サステインやナチュラルハーモニクス、パームミュート、スライド、ハンマリング・オン/プル・オフなど、必要十分なアーティキュレーションを残響成分を含まないドライなナチュラルサウンドで収録しています。ピッキングのアタック音とサステインの比率のランダム化や、適所で自動挿入されるフレットノイズやリリースノイズを交え、生き生きとした演奏を可能にします。
Strummer モードを搭載
最大8種類まで登録できるリズムパターンを用いて、アルペジオやストロークを交えた演奏が可能。使用するリズムパターンはキースイッチでリアルタイムに切り替えが可能です。もちろん、アップ/ダウンストロークやミュート、任意の弦のピッキングなどをキースイッチで自由に操るコード演奏にも対応しています。
※Strummer機能は「第1回 アコギ編」で解説していますのでご参考に。
最長8小節のリフ/フレーズを作成する強力な機能 Riffer パネル
第2回では、リアルなギターリフをRifferで作る方法をご紹介します。
Rifferパネルの主な機能
- 最長8小節のリフ/アルペジオ/フィルなどを作成
- ファンク/ジャズ/メタル/ポップス/ロックなどのジャンルごとに、プリセットを500種類収録
- リフ内のノートごとに、ベロシティやアーティキュレーションを設定可能
- キーやスケールを指定し、リフをランダムで生成可能
- リフ/フィルのユーザープリセットを作成/保存可能
- リフは、ドラッグ&ドロップによるDAW 上へのエクスポートに対応
- Tab Player パネルにロードしたtab譜や、外部のMIDI ファイルをインポート可能
Rifferの使い方
AMPLE GUITARシリーズに搭載されている Riffer を使えば、Popsからヘヴィーメタルまで様々なジャンルに使える本格的なリフサウンドを作れます。リフが出来たらMidiデータをDAWにドロップして、コード進行に合わせてエディットするなど楽曲を構築していけます。実際にRifferを使った動画を作成しましたのでご参考にして下さい。
サイコロを振ってオリジナルのアルペジオやコード弾きを作成!
コードと音符の密度を指定してサイコロを押すとアルペジオやコードストロークを自動生成してくれ、調性を持ったランダムなフレーズが実用的に使えます。リフもサイコロを振って作れたらと願う所ですが、将来のバージョンアップで可能になる事に期待しましょう。
ギターアンプ、キャビネット、マイクセレクトも自由自在!
AMPパネルでは モデリング・アンプを選択可能 (Mesa Boogie/Marshall JCM800/Roland JC120/Fender 65,57)のほか、アンプ・キャビネットも選択可能。そして8種類(U87 / C414 / MD421 / SM57 / E609 / C414 XLS / R121 / M160)から選択した2本のマイクとルームマイク、DI、キャビネットのサウンドをミキシングするミキサーが搭載されています。このAMPパネルはかなり強力!ギター音源では別途ギターアンプシミュレーターを用意する必要がありましたが、AMPLE GUITAR内蔵のモデリングアンプだけで十分に使えるサウンドに仕上がります。しかもマイクはダイナミック、コンデンサー、リボンが用意され、ダイナミックのパキッとして張り付くサウンド、コンデンサーの立体感あるサウンド、リボンの滑らかなサウンドと、ギターアンプRECのツボが見事に押さえられています。
Tab Player パネル
Guitar Proフォーマット(”.gp3″ “.gp4” “.gp5” “.gpx”)のファイルを読み込み演奏可能(AMPLE GUITAR 上では、タブ譜の編集はできません)
使い方は他のAMPLE SOUND 音源でも共通!
一度使い方を覚えればユーザーインターフェースは共通です。曲に合うキャラクターのギターをコーディネイトするように選ぶ事ができます。
AMPLE SOUND GWセール!
ギター/ベース音源が全品20%OFF!









ギターモデル別に徹底試聴







次回は第3回 ベース編をお届けします!