超低ジッターを実現するSteady Clockや、OSに依存しない独自のドライバー。10年後も安心とさえ言われるアップデートによるサポート。オーディオI/Fの定番5強ブランドに君臨するRME Audioの人気製品が、大幅な価格改定でお求めやすくなりました。
フラッグシップのFireface UFXからデスクトップオーディオI/Fのbabyface Proまで、4機種が揃い踏みです!
Fireface UFX
★日頃から個人の制作で実際にFireface UFXを使っているRock oNスタッフ オルタネイト福山によるリアルなレビューをお送りします。
機能面では、USBとFirewireのハイブリッド仕様。使用する環境に合わせて選択できる自由度は高くモバイルでも自宅スタジオ据置でも、柔軟に対応してくれます。RMEといえば、Totalmixミキシングソフトが有名ですが、レコーディング時に気になるレイテンシーをできるだけ抑えるなら、UFXのDSPに処理を任せるのが得策です。本体内でComp、EQなど設定しておけばPC側に負担が全くかかりません。
他にもオーディオI/Oでは類を見ない、ダイレクトUSBレコーディング機能の搭載(本体前面パネルのUSB接続端子は外部保存用)に注目!本体だけでレコーディングが可能ですし、DAWとの併用時でも、バックアップとして外部のメディアにデータを記録できるのは信頼性が高いです。PAの分野でも使用される理由がわかりますね!
お薦めのワケ
個人的にオーディオI/Oは出音の性能が1番だと考えています。
Firefaceシリーズは独特の音の固さを感じることもありますが、低域から高音域までフラットに近いバランスでタイトな出音が気に入っています。kickの余韻等もすぐに切れるので、特に低域の判断が早くなるんですよね。
またWindows Mac問わず安定して動作するのも、本機を選択した理由の一つです。私は実際に使用していますが、PC内のプログラムにエラーが起こった事があってもRMEデバイスにエラーが起こったことはありません。
そしてもう一つ最終的な決定打として、ドライバーの供給が安定している事も評価が高いです。通常新しいOSが出るとある一定のタイミングでドライバーの供給が終了してしまうものですが、RME製品は先代2004年発売のFireface800が今でも現役なように、最低でも15年は使えるぐらいの頼もしいOSサポートがあります。
こんな方にお薦めです
とにかくオーディオI/Oを新規導入する方や、買い替えを考えている方には、一度はリストに入れて頂きたいですね。初めてーオディオI/Oを買う方には敷居が高い価格帯かも知れませんが、10年以上使える可能性を秘めている本機なら、導入しても損ではありませんよ!!
また、モバイルレコーディングなどの外での作業が多い方にもお薦め!各種ルーティンの設定などは本体操作のみで行えるので、自宅やオフィスにPCを置いて、Fireface UFXと記録媒体(USBメモリや外付けHDD)のみを持ち運んで録音することができます!本体にプリセットデータが保存できるので、決まった収録であれば、到着後すぐにレコーディングを開始できるんです!
★もっとFireface UFXを知る!
Fireface UCX
- 独自のSteadyClock搭載でPCやiOS環境でも原音忠実なAD/DA変換を実現!
- FPGA採用によるUFX同等の低レイテンシーと安定性、ソフトウェアの自由度&安定性も秀逸!
- コンパクトながら同社Micstacy設計を引き継いだ原音忠実マイクプリアンプ搭載
Rock oN AWARD 2013 Tech Awardを受賞するなどの経歴を持つ、18イン/18アウト オーディオI/F Fireface UCX。
Fireface UFX譲りの最新鋭のAD/DAコンバーター、IntelのFPGAのUSB制御のパケット処理に左右されないタイミング処理技術による超低レイテンシー、高性能デジタル制御プリアンプ、オーディオI/Oの性能を決定するRMEならではのジッター抑制クロックであるSteadyclockまで搭載!
Fireface UCXはFirewire と USBへの両対応はもちろん、iPadへの接続にも対応しプロフェッショナルオーディオインターフェースとして初のクラスコンプライアントを実現。そして新開発のDSPミキサー「TotalMix FX」と至れり尽くせり。コンパクトなボディにRMEの最新鋭テクノロジーが惜しげも無く注ぎ込まれた、正にモバイル環境最強、10年後も廃れないクオリティを持つハーフラック・オーディオインターフェイスです!
Fireface 802
「10年先を見据えたオーディオI/F」を10年間のロングセラーで見事に実証したFireface 800の次世代機として生まれたFireface 802。Fireface UFXに次ぐセカンドフラッグシップのオーディオI/Fに位置します。
優れたジッター抑制を可能にするSteadyClockテクノロジー。アナログゲイントリム操作が快適でトランスパレンシーなサウンドのマイクプリ(802ではOctamic IIで培われた技術を惜しみなく投入)。
USBまたはFireWireによる超低レイテンシーを誇るRMEドライバ。これらRME独自の基本性能を継承しながらもアナログ/デジタル共に最新の技術で設計された本機は、近年のハイレゾ音源の再生にも対応した高い解像度のサウンドを実現しています。
すべての機能はクラス・コンプライアント・モードでも使用可能で、TotalMix FX for iPadを利用してiPadからコントロールすることができます。TotalMix FX appは、入出力90チャンネル分のレベル・メーターやエフェクトなど、すべての機能がコンピュータを使用することなくiPadから制御できる優れものです。
さらにFireface 800では”Total Mix”のみの対応だった内部ミキサーが、Fireface 802では”Total Mix FX”になったことも大きなポイントでしょう。
入出力
Fireface 802は、30ch入力、30ch出力のオーディオ入出力を装備しています。すべての入出力チャンネルは同時に使用でき、最大で12chのアナログ入力と18chのデジタル入力を、30トラックへ個別にレコーディングすることができます。
動作サンプルレートにおける利用可能な入出力チャンネル数:
プリアンプ
Fireface 802には4つのプリアンプ搭載の入力が用意されており、透明性が高くレイテンシーが非常に低いAD変換を提供します。
Mic/Instプリアンプには、Octamic IIで培われたハイエンド・プリアンプの技術が惜しげもなくつぎ込まれており、クラシック・コンサートのレコーディング等、クリティカルな音質が要求される現場でも対応できる実力を持ちます。シンメトリカルなプリアンプ・デザインにより、極限にまで低く抑えられた歪み率と、優れたS/N比、完全にフラットな周波数特性を実現しています。スタジオでのプロ機器からの音声信号からハイ・インピーダンスの楽器出力まで、あるいは、ダイナミック・マイク、コンデンサー・マイク、リボン・マイクまで、種類を問わずに入力ソースの音声を何も変えずにそのままキャプチャーします。
フロント・パネルにはゲイン調整用のノブが用意されており、+6dBから+60dBまでの54dBのゲイン調整が本体で直接コントロールできます。
フロント・パネルの4つの入力ポートには、XLR/TSのコンボジャックが使用されており、エレキギターなどのHi-Zの楽器を直接接続して使用することができます。DIボックスなど他の機材は必要ありません。
4つの入力チャンネルはそれぞれ個別にファンタム電源のオン/オフや、Mic/Instモードの切替を行う事ができます。またそれぞれの端子の脇にあるLEDにより各チャンネルのステータスを確認することができます。
Fireface 802は従来のRMEと同様に拡張性の面でも柔軟性を発揮します。マイク・プリの追加やより多くのオーディオ入力が必要な場合は、背面の2つのADATポートにより簡単にチャンネルを拡張することができます。
TotalMix FX
TotalMixのミキサー機能はFireface本体のDSP上で処理されており、30chすべての入力および再生チャンネルを、同時にすべてのハードウェア出力へ、事実上無制限にミキシング/ルーティングすることができます。15の独立したステレオ・サブミックスに加えて、便利なControl Roomセクションにより、比類無きモニタ環境と柔軟なルーティングを提供します。
すべての入力チャンネルと出力チャンネルにはフルスケールのデジタル・コンソールに匹敵する充実した機能が実装されています。3-bandのパラメトリックEQ、ローカット、オートレベル、コンプレッサー、エクスパンダー、MS処理、位相反転などの効果をチャンネルごとに設定できます。Reverb/Echoのエフェクト機能は、ステレオのsend/returnバスによりすべてのチャンネルに提供されます。これらのエフェクトは192kHzを含むすべてのサンプル・レートでご使用いただけます。
Fireface 802にはDSPが2基搭載されており、うち1つはエフェクト処理専用に使用されますので、十分なリソースを備えています。48kHz動作時には、60個のEQ、40個のローカット、8つのダイナミクとリバーブ、エコーが利用できます。
USB & FireWire
RME製品のFirewireとUSBの各ドライバーにはRME独自開発のコアが使用され、機器の最高のパフォーマンスを引き出す設計となっています。
USB 2.0:Fireface 802は、WindowsおよびMac OS Xで最高のパフォーマンスが出るようにそれぞれのOSに最適化されたファームウェアを搭載しています。Fireface UCX/UFXと同様に、PCI Express(Thunderbolt)とも比肩する超低レイテンシーを実現します。
※最小のレイテンシーはコンピュータやアプリケーションの仕様や性能により異なります。
FireWire:RMEのFireWireコアは、抜群の互換性と高いパフォーマンスを両立させます。10年間に渡る経験により、FireWireポートを搭載するあらゆるコンピュータで最高のパフォーマンスを発揮します。
★別売りのFirewireとThunderboltの変換アダプタを使えば、Thunderbolt仕様のオーディオI/Oとしても使用可能!
RME社の持つあらゆるノウハウを凝縮してうみだされた本気は、ここから10年先のその時でも他の追従を許さない実力を見せつけてくれることでしょう。
★もっとFireface 802を知る!
Babyface Pro
Babyface Proは長い間ずっと使っていけるデバイス。RME製品は10年使っても見劣りしない高い性能と優れた音色を持ち、重要なドライバ開発も長く続けてくれます。未来にリリースされるOSにも迅速に対応します。Babyface Proでは筐体も信頼性の高いアルミ合金を採用し、表面には擦り傷や引っ掻きに強い処理が行われており、大事に使ってくれさえすれば10年後も美しいまま。Babyface Proは発売から3〜4年で「買い替えてください」という市場にあふれた製品ではないことが最高の魅力です。ハードウェアコンポーネントから自慢のSteadyClockまで完全に一新された最新技術の粋を集めた製品です。
★もっとBabyface Proを知る!