液晶ディスプレイや階層的なパラメーターは搭載せず、全ての機能をノブやスライダーでコントロール可能。ライブ現場で絶大な信頼が置かれる楽器。それがClavia社のNordシリーズです。
しばらく代理店の移管のためなかなか手に入れることができなかったNordの取り扱いをスタートします!まずはライブやレコーディングで金字塔を打ち立てた、人気4機種からご予約開始です!
Nord Stage 2 EX 88 / HP 76
まずは、ピアノセクション。Rhodesをはじめとした数々の鍵盤楽器を極上のサウンドでお届けしているNordシリーズですが、さらなる忠実な再現のため、ピアノを弾いた時に弾いた音程に応じて他の弦が共鳴する現象を再現できるアドバンスト・ストリング・レゾナンス機能や、オプションのNord Triple Pedalを使用すれば、ペダルを踏んだ時のメカニカル・ノイズを、ペダルを踏む力に応じて再現できるようになりました!
またピアノセクションはNord Piano Libraryのデータと互換性があるので、新しいサウンド・データをダウンロードしていつでも最新サウンドに刷新することができちゃうんです!
次にオルガンセクションですが、定番のB3トーンホイールをシュミレート!
フィードバックなどオルガンの中で起こりうる現象を細かく再現し、さらに3種類のトーンホイールのキャラクターを内蔵したことで真新しい新品同様のサウンドから、使い古したヴィンテージトーンまでシチュエーションに合わせて巧みに使い分けができます!
また、1960年代に活躍したトランジスター・オルガンの双璧であるVox Continental、Farfisa Compactのトランジスター・オルガンのシュミレートも内蔵しており、各種の特性をふんだんに生かしたエフェクトと組み合わせることで可能性は無限大です!!
パワフルなシンセサイザー・セクションには、クラシックなアナログ・シンセシス、3オペレーター方式のFMシンセシス、ウェーブテーブル・シンセシスを内蔵し、さらに互換性のあるNord Sample Libraryで、ビンテージ・テイスト溢れるMellotronやChamberlinなどのビンテージ・シンセやキーボードなど、膨大な種類のサウンドを無料でダウンロードできます。加えて自信が所持するオーディオ・ファイルからオリジナルのサンプルを作成し専用のエディター上で、キーボード上にマッピングすることも可能です!!まさしく自分でお気に入りのサウンドふんだんに収録したシンセにもできちゃうのです!
アルペジエイター機能も強化され、マスタークロックと同期することでモジュレーションエフェクトなども完全追従させることも簡単になりました!
この各自強烈な音源たちですが、なんとこれらをマルチティンバーで2系統を同時に使用することができるようになりました!筆者自身、NordシリーズのRhodesの音色がとても好きで煌びやかかつ甘いサウンドには魅了されてきましたが、この度ベル系のシンセサウンドを裏に仕込ませたり、パーカッシブなオルガンと混ぜて跳ねるようなサウンドを作ることも非常に容易になったためとても魅力的だ!と感じています。
ユーザビリティ満載の機能も充実!
その他の機能も満載!まずはエフェクトセクションから見ていきましょう!
特段大きな変化があるわけでもないのかな?と思いましたが、EQのMidに対してFreqが搭載されました!今まで付いてないのが不思議でもあったわけですが、これでシンセ内での音作りがより細かくなりますね!またReverbも5種類から6種類に増え、Roomが2種類からセレクトできるようになっています!各種エフェクトはソース別にかけることができますので、サウンドクリエイトも自由自在です!!
他にもマスターキーボード機能を統御し、外部のMIDI機器をあたかもEXと一部かのように扱い、さらにその設定をEX内にメモリーできるシステムは健在。
プログラムの呼び出しをスピーディにかつ明快に行うための機能も刷新され、ステージ上での無駄のない切り替えが可能になりました!!
やっぱりNordはすごい!高機能とユーザビリティを持ち合わせる最高級のキーボード!
ここまで諸々書いてきましたが、機能や音色は増えながらもそれらすべてがユーザービリティに富んだ、使い勝手を良くする機能であることが伺えます。プログラムの読み出しを簡潔にしたり、今までなかなか作れなかったレイヤーサウンドを簡単に作れるようになるなど、プレイヤーの欲しいがギュッと詰まった本機となってるのではないでしょうか!
Nord Lead A1
オシレーター・セクション
Nord Lead A1のオシレーター・セクションはクラシックなアナログ波形やデジタル特有の整然とした倍音構成や、非整数次倍音を含んだインハーモニックな波形など、全47波形を内蔵。
これらの波形を、ユニークなオシレーター・コンフィギュレーション(オシレーター構成)ショートカットでこれまで以上に素早く選択し、組み合わせることが可能です。
8種類のショートカット(ピッチ、デチューン、シェイプ、シンク、サブ・ミックス、FM、AM、ノイズ)の選択から音作りをスタートし、アジャスト・ノブで調整するというシンプル操作です。
これまで複雑な音色を作り出すには、モジュレーションのルーティングを考えたり、試行錯誤を繰り返すなど、かなりの労力が必要でしたが、Nord Lead A1ではその必要はなく、しかもディープな音作りの可能性はそのままに、上級者からビギナーまで、高速サウンド・メイキングを体験できます。
フィルター・セクション
Nord Lead A1のフィルター・セクションは、クラシックな12dB、24dBローパス・フィルターの他に、ハイパス、バンドパス・フィルターを内蔵。さらに、Nord Lead 4に内蔵された1970年代、1980年代の名機で採用されたラダー・フィルターのシミュレーションも搭載。
オリジナル同様のサウンド・キャラクターやレスポンスをそのままに、「あのサウンド」を再現できます。また、すべてのフィルター・タイプで、アナログならではのスムーズな動きやアナログらしさがよく出たウォームなサウンド・キャラクターを実現しました。
LFO&モジュレーション・セクション
Nord Lead A1のLFO、モジュレーション・セクションには、5種類の波形の内蔵したLFO、ADRの3ステージ構成のモジュレーション・エンベロープを搭載。
LFOはNord Lead A1のマスター・クロックと同期が可能です。また、モジュレーション・エンベロープはベロシティやLFOでスタートさせることができ、しかも反転出力も装備。新ユーザー・インターフェイスの採用により、複雑なモジュレーションの設定も素早く行えます。
エフェクト・セクション
Nord Lead A1のエフェクト・セクションには、新採用のアンサンブル、コーラス・エフェクトを内蔵。どちらもビンテージ・シンセに実際に搭載された回路を忠実に再現し、アナログ特有のウォームな質感を実現しました。その他にも、リング・モジュレーター、フェイザー、フランジャー、ドライブ、さらにディレイやリバーブもスロット(ティンバー)ごとに使用できます
Nord Lead独自のモーフィング機能
Nord Lead A1は、Nord伝統のモーフィング機能も搭載。モジュレーション・ホイールやベロシティ、ペダル操作により、複数の音色パラメーターが同時に変化し、劇的な音色変化を自在にコントロールできます。モーフィングの設定は、Morphボタンを押しながら変化させたいパラメーターのノブを調整するだけのシンプル操作で行えます。
C2D
上下鍵盤それぞれにドローバーを2セット装備、真に迫るトーンホイール・オルガン、VoxやFarfisaトランジスター・オルガンのシミュレーション・サウンド、そしてサンプリングによるバロック・パイプ・オルガン。サウンドのみならず、使用感をも余すところなく再現したポータブル・オルガンの最新形、それがNord C2D。
トーンホイール・オルガンを忠実に再現
Nord C2DのB3モデルは、Clavia社の10年以上にわたるトーンホイール・シミュレーションの結晶と言えるでしょう。その流れは初代Nord Electroに始まり、数々の賞を受賞したNord C1、Nord C2へ、そしてNord C2Dへ脈々と受け継がれています。トーンホイール・オルガンの内部で回転する91枚のトーンホイールから発生する電気信号を単にまねるだけでなく、オルガン・サウンドを構成する、複雑に絡まったあらゆる細かな要素を丹念に解析してできたのが、このサウンドです。
サウンドの再現はもちろんのこと、リアルタイムの演奏における使用感や、高音域でのドローバーの折り返しや、ピックアップのエネルギー・ロスなどによって発生する、穏やかなコンプ効果やサウンドのちょっとした滲みまでも忠実に再現しました。トーンホイール・オルガン・モデルには4つのモードがあり、デフォルト設定の使い古した、ケーブル・リーケージまで聴き取れるビンテージ・サウンドから、新品そのもののクリーンなサウンドまで、トーンホイール・モデルだけでも様々なタイプを内蔵しています。
キー・クリック、パーカッション、ビブラート
Nord C2Dでは、キー・クリックのシミュレーションも大幅に進化させ、トーンホイール・オルガン・サウンドになくてはならないアクセントとして効果を発揮します。もちろん、クリックのレベルも設定可能です。
回転式スキャナーとアナログ回路で発生させていたオリジナルのトーンホイール・オルガンのビブラート/コーラスも忠実に再現しました。また、パーカッション・モデルも刷新し、レガートに近い奏法時のパーカッション・レベルのコントロール性能をさらに強化しました。
コントロールする「使用感」もそのままに
上下鍵盤それぞれにドローバーを2セット、鍵盤の左側にはドローバー・プリセット・パネルを装備し、オリジナルのトーンホイール・オルガンと同様のコントロールが行えます。プリセット・パネルは、ドローバーのセッティングを1プログラムにつき3パターン記憶させることができ、鍵盤ごとに瞬時に切り替えることができます。
Nord C2Dのキーボードは61鍵ウォーターフォール仕様。レスポンスの速さも含めてオリジナルそのままの弾き心地を実現しました。また、アッパー鍵盤面をわずかに下へ傾斜した角度でマウントすることにより、さらにオリジナルに近いプレイアビリティを再現するとともに、グリッサンド時の心地良さを求めて上下の鍵盤間のパネル表面仕上げをスムーズにするという、細かな設計も忘れていません。
壮麗なパイプ・オルガン・サウンド
パイプ・オルガンの上下鍵盤(ディビジョン)には、グレート・ディビジョン(ロワー鍵盤)にはブライトなサウンド、スウェル(アッパー)には比較的メロウなサウンドといったように、それぞれ独自のサウンド・キャラクターがあります。各鍵盤の音作りはストップのオン/オフで行います。また、オリジナルのパイプ・オルガン同様、カプラーを使用することにより、上下鍵盤やペダル鍵盤のストップを重層的に使用することでさらに複雑で幅広い音作りが可能です。ペダル鍵盤用には3つのストップを装備し、ロワーまたはNord Pedal Keys 27(別売オプション)や、MIDIペダル鍵盤を接続することで演奏することができます。
2段鍵盤オルガンでよく見られる3タイプのユニゾン・タイプのカプラーに加えて、Nord C2Dでは3種類のオクターブ・カプラーやペダル用ストップをロワーの低音部で演奏できる特殊なカプラーも内蔵しました。
ストップ、カプラーによる幅広い音作り
パイプ・オルガンの上下鍵盤(ディビジョン)には、グレート・ディビジョン(ロワー鍵盤)にはブライトなサウンド、スウェル(アッパー)には比較的メロウなサウンドといったように、それぞれ独自のサウンド・キャラクターがあります。各鍵盤の音作りはストップのオン/オフで行います。また、オリジナルのパイプ・オルガン同様、カプラーを使用することにより、上下鍵盤やペダル鍵盤のストップを重層的に使用することでさらに複雑で幅広い音作りが可能です。ペダル鍵盤用には3つのストップを装備し、ロワーまたはNord Pedal Keys 27(別売オプション)や、MIDIペダル鍵盤を接続することで演奏することができます。
2段鍵盤オルガンでよく見られる3タイプのユニゾン・タイプのカプラーに加えて、Nord C2Dでは3種類のオクターブ・カプラーやペダル用ストップをロワーの低音部で演奏できる特殊なカプラーも内蔵しました。