SpectrasonicsはOmnisphere 2.5のアップデータ公開しました。これまでベータ版はあったのですが、今回が正式なリリースとなりました。
バージョンアップの一番大きな特徴は『Hardware Synth Integration』機能の追加です。これは対応している市販のハードウェアシンセの操作子(ノブやスライダー)でOmnisphere2のパラメーターを簡単にコントロールできるというもの。つまり、使い慣れたハードウェアシンセをシームレスなOmnisphere用コントローラーに変えてしまう機能です。というと「これまでもMIDIラーン機能でできたじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、この機能はその上を行きます。
使い慣れたシンセがMIDIコントローラーに早変わり
この機能を使うには使用するハードウェアシンセをセレクトするところから始まります。そしてハードウェアシンセから送信されるMIDIメッセージでOmnisphere2のパラメーターが動くわけですが、その際にMIDIラーンの設定を個別にしなくても、元々パラメーターがアサインされているのです。MIDIラーンさせる必要なし!
対応するハードウェアシンセの波形がライブラリに追加された!
Hardware Synth Integration機能に対応するハードウェアシンセはMoog、 Dave Smith Instruments、Roland、KORGなど30機種以上なのですが、この度それらシンセのオシレーター波形”Hardware Library”がライブラリに追加されました。その数はなんと数百以上!もちろんこれらのサウンドは対応するハードウェアシンセを持っていないユーザーでも使用できます。
つまり、使っているハードウェアシンセと同じ波形、同じパラメーターを備えるということで、実はこの機能はいつものハードウェアシンセを使うのと変わらない操作法でOmnisphere2を操作できるようになるという意味も持っているのです。
ポイントはここ!
- ハードウェアシンセがOmnisphere2のMIDIコントローラーになる
- Omnishere2をハードウェアシンセのサウンドメイクワークフローで扱うことができる
こちらの動画では実際にハードウェア・シンセからOmnisphere2.5を操作する模様が紹介されています。
サポートされるハードウェア・シンセサイザー
- Access Virus A
- Access Virus B
- Clavia Nord Lead 1
- Clavia Nord Lead 2
- Dave Smith OB-6
- Dave Smith Prophet 12
- Dave Smith REV2
- Korg Minilogue
- Korg Monologue
- Korg Prologue
- Moog Little Phatty
- Moog Slim Phatty
- Moog Sub 37
- Moog Sub Phatty
- Moog Subsequent 37
- Moog Voyager
- Novation Bass Station II
- Novation Circuit Mono Station
- Novation Peak
- Roland JP-08
- Roland JU-06
- Roland JX-03
- Roland SE-02
- Roland SH-01A
- Roland System-1
- Roland System-1m
- Roland System-8
- Roland VP-03
- Sequential Prophet 6
- Sequential Prophet X
- Studiologic Sledge
それ以外のOmnisphere v2.5の特徴は下記の通りです。
- 合計13,000ものサウンドを収録
- シンセシスエンジンの追加機能
- 4レイヤー/パッチを使用可能に
- モジュレーション・マトリックスも2倍に
- 新しいState Variableフィルター
- 8LFO、12エンベロープ
Omnisphere 2に登録しているユーザーは無償にてアップデータを利用できます。さらに進化したOmnisphere 2.5を体感してください!
Omnisphere
https://www.minet.jp/support/spectrasonics/spectrasonics-omnisphere2-update/
Writer.Miyazaki