ZOOMからAmbisonics対応のハンディレコーダーH3-VRが発売されました。
Ambisonicsは左右(水平方向)、上下(仰角)、前後(奥行き)360º全方位の音を収録するVR映像で用いられる音声フォーマットです。H3-VRを360°カメラなどと共に使えば、映像だけでなく音声もユーザー視野に追従する360°のVR映像作品を制作することができます。これまでAmbisonicsといえばSennheiser AMBEO VR MICなどの製品が存在しましたが、H3-VRはこれ自体にレコーダーを持っているという利点があり、アンビソニックスBフォーマット(FuMa、Ambix)へのコンバートは本体内で完結します。
これまでVR作品に興味があってもなかなか手を出せなかったクリエイーターのみなさん!H3-VRであなたのアイディアを形にしましょう!
H3-VR
従来の左右方向に加えて、上下、奥行きも含む全方位の音を集音する、アンビソニックス方式のVRマイクを搭載。最大120 dB SPLの耐音圧で、最高24-bit/96 kHzのハイレゾ録音が可能です。360ºの音をまるごと捉えるアンビソニックス録音により、再生時に音像を回転させたり、楽器や人の声など聴きたい音源のある特定方向のサウンドをステレオで鳴らすなど、VRならではのインタラクティブなオーディオ体験を提供します。
VRコンテンツ用のオーディオ録音とプロセッシングをこれ1台で。アンビソニックマイクとレコーダー、デコーダーを内蔵し、空間音声(SPATIAL AUDIO)を手軽に収録。VR映像と合わせることで、頭の向きに応じて映像と音声が追従するヘッドトラッキング対応ビデオとして、またFacebookのVRライブ配信や、YouTubeの360º動画作成にも活用できます。
多彩なフォーマット
アンビソニックス
左右(水平方向)、上下(仰角)、前後(奥行き)360º全方位の音を収録するアンビソニックス録音が可能。アンビソニックスBフォーマット(FuMa、Ambix)への変換も、パソコンを使用せず内蔵デコーダーで行えます。
バイノーラル
ヘッドフォンでの再生を前提とした、バイノーラル方式の録音をサポート。人の耳に直接届く音だけでなく、頭や顔、身体に沿って回り込んでくる音を収録/再現します。
2chステレオ
ヘッドフォンでの再生を前提としない、スピーカーで再生可能な通常のステレオ録音にも対応します。
5.1chサラウンド
PC/Mac対応の無償ソフトウェア『ZOOM Ambisonics Player』を利用すれば、アンビソニックス方式で録音された音声ファイルを5.1chサラウンドファイルに変換できます。
360ºライブストリーミング
360ºライブストリーミング配信にも対応し、インターネットを介したイベント中継が行えます。ライブ会場の特等席で得られる最良のサウンドを、世界中のファンにお届けすることができます。
あらゆる方向からの音を、障害物に邪魔されることなくクリアに捉えることができる円錐形ボディを採用。軽量コンパクト設計のため、360ºカメラの真下や真上に取り付けて、レコーダー本体が映像に写り込むのを回避することができます。
アンビソニック録音時のマイクセッティングを、かつてないほどシンプルに。6軸モーションセンサを内蔵する『H3-VR』は、マイクの向きが上向きや下向き、前向きであっても、前後、左右、上下の位置関係を常に一定に保った状態で録音することが可能。さらに、電子水準器を内蔵し、ディスプレイに表示されるインジケーターで、水平方向に対するマイクの設置角度を確認することができます。
モニター&プレイバック
入力音は、ステレオまたはバイノーラル音声でモニター可能。録音済みファイルはトラッキングモードで再生すれば、レコーダー本体の向きを変えるだけで、360º全方位のオーディオから聴きたい方向の音をステレオで取り出して再生できます。
360º USBマイク
ライブストリーミングやビデオ会議、DAWソフトへのレコーディングなど、『H3-VR』のオーディオ・インターフェース機能を使用すれば、パソコンと接続して360º USBマイクとして、iOSデバイスと接続してステレオマイクとしても利用できます。
iPhone/iPadでリモート操作
別売Bluetoothアダプター(BTA-1)を装着すれば、iOSアプリ『H3 Control』を使用して、少し離れた場所から本体を操作できます。本体操作のタッチノイズを気にせずに、トランスポートやレベル設定、メタデータの入力などを、iPhone/iPadからワイヤレスで行えます。
自由自在のポストプロダクション
PC/Mac対応の無償ソフトウェア『ZOOM Ambisonics Player』で、アンビソニックファイルから通常のステレオやバイノーラル、5.1chサラウンドなどに変換して再生することができます。また、特定位置の音をステレオで取り出してオーディオファイルに書き出すことも可能です。