パッシブスピーカーという原点回帰により、洗練された「真なる音」を追求するAmphion。今回のAES2018で新製品が展示されているという情報を聞きつけてブースに立ち寄ってみましたが、一見新製品らしきものが見当たらない..と思いきやこんなところにありました!
サブウーファーの新モデル、FlexBase25 system。1つのエンクロージャーに対し2つのユニットが組み込まれている”ステレオウーファー”と専用アンプのシステムです。以前からあるBaseOne25が1台のスピーカーの下にスピーカースタンドのように設置するステレオウーファーだったのに対し、FlexBase25はペアのモニターの真ん中に設置するモデルとなっています。
- Operating principle:One way closed box, stereo
- Drivers:2 x 25 cm / 10” aluminium
- Crossover:Active 4th-order @ 35-260 Hz
- Max SPL:117dB
- Frequency response:20 – 260 Hz +/-3dB (low pass) 35 Hz – 200 kHz +/-3dB (high pass)
- Weight:50 kg / 110 lb
- Handmade in Finland
さらにFlexBase25 systemは専用のアンプもあり、レベル調整、クロスオーバー周波数の調整、モノからステレオへの可変など、従来のAmphionのアンプより非常にフレキシブルな操作性が特徴です。
映像の世界ではモノラルのサブウーファーが一般的ですが、音楽制作ではたとえ低域であろうとも全ての周波数帯域がステレオであるべきだというAmphionの創設者Anssi Hyvönen氏の考えによって生まれたステレオサブウーファー。またもやモニターシステムに革新が生まれるのではないかと、これからのAmphionの動向が非常に気になりますね。
価格は$4,750です。日本での発売はInter BEE以降になるのではないかとのことでしたがまだ明確には決まっていない模様。うーん待ち遠しい!
Amphion
https://amphion.fi/
Writer.アレシア美奈子