皆さんこんにちは!Rock oN Company30周年を記念しこの夏、改装リニューアルオープンしたRock oN渋谷店は皆さんご覧になりましたでしょうか?見た目でも店舗の機能的にも新しく生まれ変わったRock oNですが、今までPlayers Boothと呼び親しまれてきた当店防音試奏スペースも大きな進化を遂げました!
今回はその試奏スペース、GT Identityの魅力を皆様にご紹介致します!
試奏を超えた実験空間へ!GT Identityシステム解説
Inputセレクターとして、Radial JD7を使用、ギターの信号を各ハードのインプットに分岐します。インターフェースを含むハードのOutputは全てMackie 1604VLZ4に立ち上がっており、各スピーカーに送られます。
またJD7からギターのドライ音、Mackieのメインアウトの信号はインターフェースの入力に接続されています。インターフェースのリアンプアウトからはJD7のインプット2にルーティングされています。
使い方として、DAWにドライ音を録音→ループ再生で客観的に各ハードの比較も可能です。
ケーブルの差し替え無し!1秒で各アンプシミュレーターを切り替えて試奏!
今回のリニューアル、快適な試奏の肝になっているのが、RadialのJD7です!
こちらは2in7out(!)のスペシャルDIで、ボタンのon_offでギターの入力の送り先を決定することが出来ます。各ボタンにはそれぞれの送り先がラベリングされているので、聞きたいアンプシミュレーターのボタンをOn!ですぐに試奏が可能です。
アンプを選ぶとき
他のアンプに切り替えたいとき
試奏を終了したいアンプシミュレーターのボタンを再度押してOffにし、試奏したいアンプシミュレーターのボタンをOn!録音→プレイバックで客観的な試奏体験!
前述の通り、ハード⇄ミキサー⇄インターフェースの接続は柔軟なアイデアでの試奏が可能です。その中でもオススメしたいのが一度DAWに録音して客観的にヒアリングする方法です。
ギター以外のオケを持ち込み頂きDAWにインポート、ギターのドライ音を録音し、JD7で聞きたいアンプシミュレーターのボタンをonにすることで、自分の曲、バンドのサウンドにどう馴染むか?を非常にスムーズに確認することが出来ます。
また、ギターを普段演奏しない作家の方も、上記の方法なら勘や曖昧な評価に頼らない、自分の音作りに有効なアンプシミュレーターを選ぶことが出来ます。
ライブでも宅録でも!様々なシチュエーションに有効なモニター環境
技術の進んだ現在では一口にアンプシミュレーターと言ってもレコーディング/ライブ演奏の両方にリーチする機種が大多数になってきました。
ではその出口は?と言うと
レコーディングであればインターフェースからモニタースピーカーへ
ライブであればアンプのリターンインプットを使用しキャビを鳴らす(BIAS等パワーアンプ内蔵の物もありますね)
キャビネットシミュレーターまで作り込んだサウンドを『FRFR(Full Range Flat Responce)』のモニターを持ち込み鳴らす、あるいはPAにラインで送り他の楽器とともに返してもらう、という考え方があります。
GT Identityでは、これらの多様化した音の出口にフォーカスし、以下の機種を用意しました。
- LINE6 StageSource L3t(ステージスピーカー)
- LINE6 StageSource L2t(FRFRモニター/コロガシ)
- VOX AC30(コンボアンプ)
- Marshall 1960 (スタックアンプ/パワーアンプはBIAS Headの物を使用)
- 一般的な宅録用モニタースピーカー
以下の接続を自在に試し、想定している使用環境に限りなく近い音量、環境でテストが可能です。
追求はまだまだ終わらない、、今後のGT Identityに要注目!
いかがでしたでしょうか!私たちRock oN Companyはレコーディングや制作に留まらず、プレイヤーの皆さんが自らの音作りや表現をより追求した活動が出来ることを願っています。
その想いから生まれ変わったGT Identity、もちろんギターのみならずベースはもちろん、ライブでのボーカル用のマイクを試したい、アコースティック楽器に取りつけるコンタクトマイクを試したい…etc等、楽器プレイヤーの皆さんからの相談をお待ちしております!
Writer.クーパー天野