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Cutting Edge 2019 : MOTU Digital Performer 10

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今回は2月に大幅なアップデートをしたMOTU Digital Performer 10をご紹介します!

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Digital Performer(以下DP)は同社のMIDIシーケンサーのPerformerをルーツとしている代表的なDAWソフトウェアです。元々Mac専用でしたがバージョン8でWindowsの対応を果たし、バージョン9.5でZynaptiq社製のZTXタイムストレッチング/ピッチシフティングテクノロジーを搭載されたことが記憶に新しいかと思います。

今回のアップデートにはどんな機能が追加されたのでしょうか?

DPとは

Screen Shot 2019-03-29 at 1.03.35

DPのメイン画面はこんな感じです。昔私がバンドやっていたころ録音したデータを引っ張り出してDPにインポートしてみました。タブ切り替えや2画面表示にしてのピアノロール、ミキサー、ピアノロール、ステップシーケンサー型MIDI画面表示など、変幻自在です。

UIカスタマイズの自由度も高く、自分好みにカスタマイズができますよ!

Screen Shot 2019-03-29 at 2.12.53

DPは、他のDAWと比較して直感的というよりは理論派な印象です。

例えば最近のDAWだと省略されがちなイベントリストへの数値入力での打ち込みのようなオールドスクールな打ち込みに強かったりします。(そもそも「打ち込み」って言葉自体本来MIDIデータをテンキーとかでカチカチ打ち込むってことですしね。)

イベントリスト上で演奏情報の数値が目視できるって結構便利だったりしますね。MIDIデータが縦にずらーっとならんで最初は見ていると気持ちが悪くなったものですが、ピアノロールでノート情報の音程、ベロシティ、デュレーション、CCのグラフを一緒に見ているとどうも抽象的だったりするので、意外と便利です。

Screen Shot 2019-03-29 at 3.20.00

この記事を書くにあたって久しぶりにDPを使ってみたんですが、ソフトシンセを立ち上げてもMIDIキーボードが反応しないなど右往左往していたんですが、そうなんです!DPはソフトシンセを使うときはインストゥルメントトラックだけじゃなくてMIDIトラックも一緒に立ち上げてルーティングしないとダメだってことすっかり忘れてました。

「なんでそんな不親切な作りなの?」って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろこちらの方が理論的に考えると道理なのかもしれません。インストゥルメントトラックはあくまで音を出すための音源モジュール。演奏情報のMIDIは別なわけですね。例えばNative Instruments KONTAKTのうようなソフトシンセをマルチティンバーで使うときはむしろこの方が分かりやすいですし、あとこの辺りはDP特有の機能の「チャンク」や「V-Rack」といった機能を使って同一プロジェクト内で音源を共有しつつ異なるシーケンスに切り替えられる機能にも絡んでくるのかと思います。

ちなみにこの機能がライブの同期に便利なためDPは制作以外にもマニュピレーターさんにも根強い人気があります。

新機能について

CLIPS WINDOW

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今回のアップデートの中で一番の目玉はこの機能ではないでしょうか!

この並んだトラックのUIにピンとくる方はたくさんいらっしゃると思いますが、DPにもループシーケンサー機能がついたんです。

オーディオやMIDIリジョンを放り込んでシーンや組み合わせを変えたりして「セッション」的な制作が可能になりました。MIDI編集に強い理論派が直感的なUIも手に入れて、正に鬼に金棒!

楽曲制作時、作り始めの時はインスピレーションが大事なんでこういう直感的なUIは土台作りにいいんですが、曲を仕上げる段階になるとアレンジとかでガッツリMIDIを編集したくなったりして、結局他のDAWにデータを移すなんてこともあったんですが、もともとは基礎体力が高いソフトウェアなので、同じDAW内で完結できるところが良いですね。

VST3サポート

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最近他のDAWでも続々と対応しておりますが、ついにDPもVST3に対応しました!

もちろん従来のVSTやAudio Unitにも対応しておりますので、現行のプラグインのフォーマットではあまり困ることはないでしょう。

VCAフェーダー

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こちらもDPで新たに実装されました!1本のフェーダーで複数のトラックを音量の一括操作が可能です。バスを使ったグループトラックを作成した場合はまとまった状態のオーディオ信号がグループトラックに流れている状態になりますが、VCAフェーダーはあくまでフェーダーの遠隔操作です。

例えばドラムトラックをバスでまとめた場合、仮にセンドでエフェクトを送っていた場合はグループトラックから見てプリフェーダーの状態でのルーティングのためフェーダーを下げてもエフェクトの音は残ってしまいます。

VCAの場合は各トラックのフェーダーを下げた状態と等しいのでセンドに送ったエフェクトも消えます。また単純なトラックのグルーピングの場合は個別トラックにオートメーションを描くことができなくなってしまいますが、VCAフェーダーの場合は個別のオートメーションも生きます。


いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した機能は一部ですが、DPは他のDAWで実装されている機能をキャッチアップすることで、元々のDPの唯一無二の特徴がさらに生きるかと思います!

当店ではDP10は通常版の他に、他のDAWからの乗り換え版であるクロスグレード版やアカデミック版のご用意もありますので、DP10にご興味を持たれた方はぜひ導入をご検討ください!

Writer.Murakami

MOTU
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本体価格:¥48,000
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High Resolution(日本代理店)
https://h-resolution.com/product/digital-performer-10/

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