1月にNAMMで発表された Waveform 10 がついにリリースされました!バージョン10では、強化されたサンプラー、62の新しいプラグインプロセッサ、Melodyne、Auto-Tune、Elastiqueの統合、より直感的な作業方法、およびその他の改良が導入されています。ではさっそく新機能を見てみましょう!
新機能その1:ARTISAN COLLECTION
Waveform 10で新たに収録された62種のプラグインArtisan Collectionは、インスピレーションあふれるオーディオ成形のツールで広く知られるAirwindows DSPをベースにしたプラグイン集です。それぞれのプラグインは単独でサウンドに個性的なエッジを加えることも、組み合わせれば豊かなマルチエフェクトにもなります。タスクにフォーカスしたそのインターフェイスを驚くほどにシンプルであり、ミニマルなプリセットは簡単な調整で作業に組み込むことができ、組み合わせや実験に大いに活用いただけます。コレクションに収録されたツールの数々は、サウンド・シェイプに役立つものから奇妙な驚きに満ちた効果まで、バラエティに富んでいます。自由な創造を可能にする音の遊び場に飛び込みましょう。
新機能その2: Multi-Samplerインストゥルメント
このサンプラーの優れた点の1つは、他のアプリケーション、例えばウェブ・ブラウザからでも直接レコーディングが可能な事です。ワンクリックのインポート/スライス機能、MIDI変換ツールは、ReCycleの愛用者にも便利です。サンプラーに素材を追加したり、創造的な処理、サウンドの保存・呼び出しも、かつてないほどに直感的に行うことができます。
新機能その3:Melodyne、Auto-Tune、Elastiqueの統合
AUTO-TUNE
Waveformは、Antares Technologiesの純正Auto-Tune®テクノロジーを搭載した唯一のDAWです。 今や伝説となったリアルタイムピッチ補正とボーカルエフェクトを提供する、新しいAuto-Tune AccessプラグインがWaveformには搭載されています。 Auto-Tune Accessは、シンプルで直感的なインターフェースでAuto-Tuneの中核機能をを有し、CPUへの負荷の低さとプロ品質の処理が可能なことから、より大きなプロジェクトを扱うユーザーの支持を得てきました。3ポジションのRetune Speed、そしてHumanizeノブが、微妙で自然なサウンドのピッチ補正から、より極端な『 あの』Auto-Tuneエフェクトまで、幅広いボーカル・チューニングを可能にします。 しかもその低レイテンシー仕様により、厄介な遅延を気にすることなくステージ/スタジオで、リアルタイムのAuto-Tune処理を実現します。
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MELODYNE
Melodyneは、オーディオに関わる処理・編集に全く新しい手法を提供します。優れたテイクにわずかな問題があったとしても、Melodyneがシンプルに修復します。すべてをやり直す必要はもうありません。イントネーションやタイミングのエラー、ノートが大きすぎる/小さすぎる、ビブラートが足りない/過剰すぎる。どんなに細かなレコーディングのディテールも即座に最適化し、望むだけの完璧さを追求することができます。また、Melodyneは非常に音楽的に作用するため、処理の過程でパフォーマンスの活力や自然さを犠牲にすることはありません。さらにMelodyneの信じられないほどに柔軟なオーディオ処理能力は、大胆なアイデアを生み出すカタパルトとなることでしょう。ノート、フレーズ、リズムそしてノイズ、どんな荒削りな素材も、Melodyneでストレッチ、リシェイプ、レイヤー、トランスフォーム—望むままにバーチャルな加工を施すことができます。想像するすべてのサウンドを現実にするための大きなチャンスへ、Melodyneが導いてくれるはずです。
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ELASTIQUE PRO
Elastique Proは、業界きっての先進オーディオ・アルゴリズムを誇る、Z-Planeによるタイムストレッチ機能です。Elastique Proは、特にスピーチやボーカルの処理において、位相への副作用を起こさずに最大限の明瞭度を保つことができ、プロフェッショナルな用途に最適なモードといえます。この機能がWaveformの心臓部に搭載されたことで、いかなるオーディオ素材でも伸長・収縮のストレッチ処理に絶大の信頼をもたらします。伸縮ストレッチからワープまで、サウンド加工をかつてない手軽さで。
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新機能その4:新しいインターフェース
アクション・パネル
新しいユーザーインターフェースとワークフローが改善されました。追加された新機能の一つ「Actions Panel」は、ブラウザ内からアクセスし、機能の表示を完全にカスタマイズすることができます。頻繁に使う機能のみを表示させ、他の使用頻度の低い機能は非表示にすることができます。さらに、マクロスクリプトを使用した独自のアクションの作成、カスタムキーコマンドを割り当てによる特定のワークフローへの対応など、アプリの機能をさらに向上させる使い方も可能です。 アクションはカーソル位置から右クリック・メニューで直接アクセスできるため、コアとなる機能へのアクセス速度が大幅にスピードアップします。 追加の編集画面やプラグインのUIもパネルから直接起動するなど、共通するツールをすべて1か所にまとめておくことができます。
グループ編集
新たに追加されたグループ編集にはいくつもの便利なツールが用意され、オーディオ編集機能を大幅に強化します。 中でも際立つ機能が、マルチトラックのドラムレコーディングの編集に役立つ「Groove Doctor」です。スナップショットをキャプチャしつつ、録音したオーディオのクォンタイズを実行することで、後から必要に応じて素早く再編集が可能です。演奏上のエラーを修復するだけでなく、このツールを使用して複雑なグルーブテンプレートをすばやく抽出し、編集内容を録音されたグルーブに合わせてロックさせることもできます。グループ編集を活用すれば、マルチトラックコンプの扱いもさらに便利になり、ブラウザのグループ編集・パネルから各グループへも簡単にアクセスできるため、複雑な編集やミックスダウンに要する時間と労力を大幅に節約できます。
SUBTRACTIVE
TracktionのSubtractiveシンセサイザー・プラグインはより現代的な改良が施されています。リング・モジュレーションを搭載する4つのオシレーター、2つのフィルター、その間を繋ぐドライブ・ステージ、そして広大な可能性を秘めたモジュレーション。これに4バンドEQが続き、さらに4つのエフェクト・バスでは、高品位かつバラエティに富んだエフェクトを選択できます。クラシックなノコギリ波、矩形波、三角波オシレーターに、11ものノコギリ波の波形を重ねるこのとできるSpinal Sawオシレータも用意されています。これを4つのオシレータに用いることで、最大44ものデチューン可能なノコギリ波が各ボイスで利用することができます。クラシックなアナログシンセのサウンドを忠実に再現するため、フィルターはState-Variable, Transistor Ladder そして Sallen-Keyタイプから選択できます。さらに4つのLFO、4つのエンベロープを多彩なモジュレーションに割り当てることができ、優れたインターフェイスでサウンドのエディットも迷うことなく進められるでしょう。
メーカーサイト
https://www.minet.jp/brand/tracktion/waveform-10/
TracktionWaveform 9 Basic
¥12,380
TracktionWaveform 9 + Pack
¥18,080
TracktionWaveform 9 Ultimate Pack
¥29,480