シンクラヴィア開発の歴史
2017年 : ソフトウェアで蘇ったシンクラヴィア Synclavier V
2019年 : iOSに生まれ変わったシンクラヴィア Synclavier Go!
SYNTHPLEX 2019に出展されていました!
40年の歴史を経てiOSバージョンに生まれ変わったシンクラヴィア。1億円のサウンドが40ドルで手に入る、夢のような話です。シンセ愛好家にとっては憧れ、伝説中の伝説の名機ですのでぜひチェックしてみて下さい。
Synclavier Synthesizer は 音源、サンプラー、シーケンサーなどを統合した、今でいうデジタルオーディオワークステーションの元祖ともいえ、独自の倍音加算方式とFM合成を融合させた音源方式により極めて広範な音作りに対応できました。価格がフルセットで一億円を超るシステムでしたが、その先進的なサウンドによって海外ではマイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダー、フランク・ザッパといったビッグネームが音楽制作に使い、日本でも小室哲哉氏や松任谷由実氏といった人気アーティストが用いたことで話題となりました。
シンクラヴィア開発の歴史
キャメロンジョーンズとシドニーアロンソは1976年3月にダートマス大学でSynclavier®デジタルオーディオシステムの開発を始め、プロジェクトが商業的可能性を秘めていることに気づき – New England Digital社 – を設立しました。
1980年に発売されたTheSynclavier®IIは商業的に成功した製品で、1980年の夏にプロミュージックシーンを席巻しました。当時のレコーディングは24トラックのアナログテープレコーダーで行われていましたが、シンクラヴィアは「DAW」という用語が現れるずっと前からデジタルオーディオワークステーションとして活躍。そしてより多くの機能がシンクラヴィアに追加され、当時革命的であった感圧式キーボードを採用(Velocity Pressure Keyboard)、ボタンパネルとアルミニウム製コントロールノブとともに、迅速なサウンドデザインを可能にしました。
1980年代後半にはDX7のような安価なFMシンセサイザーが市場に登場し、New England Digital社は量産された製品と競合することができずに倒産。キャメロンは個人的に知的財産権を購入し顧客をサポートし続け、驚く事に今でもSynclavier®3は MacOSXで制御することができます!
そして多くのオーディオエンジニアがいまだに特殊効果のサウンドデザインや映画音楽 (AVATAR や The X Files)にSynclavierを使用しているのです。
2017年 : ソフトウェアで蘇ったシンクラヴィア Synclavier V
2019年 : iOSに生まれ変わったシンクラヴィア Synclavier Go!
SYNTHPLEX 2019に出展されていました!
40年の歴史を経てiOSバージョンに生まれ変わったシンクラヴィア。1億円のサウンドが40ドルで手に入る、夢のような話です。シンセ愛好家にとっては憧れ、伝説中の伝説の名機ですのでぜひチェックしてみて下さい。