年1回ではありますが、この”初音ミク 「マジカルミライ」”のレポートも徐々に定番化してきたのではないでしょうか?
よろしければ、今年もお付き合いいただければと思います。
さて、今年で7年目の開催となる“初音ミク 「マジカルミライ 2019」”。今回は昨年の鏡音リン・鏡音レンに続き、巡音ルカが10周年のメモリアル・イヤーとなります。
イベントの詳細としては、
- 【OSAKA】8/9(金)- 8/11(日):インテックス大阪(企画展/ライブは土日のみ)
- 【TOKYO】8/30(金)- 9/1(日):幕張メッセ 国際展示場 3ホール(企画展/ライブは土日のみ)
とスケジュール的には企画展が3日間、ライブが3日間5回開催となります。
東京公演に関しては、他のイベントもあった関係か、昨年、一昨年で使われた離れのホール(9-11ホール)ではなくメインの1-3ホールでの開催となっており、幕張メッセとしては駅から一番遠いホール、しかし駐車場からは一番近いホールでの開催となりました。
取材としては今年もオープニング・セレモニーの取材をすべく、金曜、土曜に現場へ。
しかし、今年のオープニング・セレモニーは土曜と言うことで、金曜に関しては企画展を重点的に体験することになりました。
イベントテーマは「フューチャーサーカス」とのことで、メインの展示ではサーカスのテントをイメージしたスペースの中に今回のメインビジュアルの衣装を纏った等身大の初音ミク像がフォトジェニックなポーズで出迎えてくれます。
その周りには、初音ミク含むのバーチャル・シンガーの本イベントのビジュアルの設定画の展示や、メインテーマソングのPVを視聴できるスペース、グッズなどで使われたイラストの壁面展示、welcomeボード、どこから来たの?MAP、マステ de アート等々、自身も参加しつつも鑑賞し楽しめる展示がされていました。
メイン展示のその裏にはメモリアル・イヤーとなる巡音ルカの等身大の立像含む特集展示が組まれており、特にお祝いのコメントを貼り付けられるスペースは盛況となっていました。また10周年のテーマソングである「jump for joy」のPVを見られる展示、カウントダウンイラストの展示など、メイン展示に引けを取らない見応えのある内容となっていました。
なお、さまざまな展示の中に巡音ルカに関するクイズ、もしくは謎解きのパネルがあり、巡音ルカをフューチャーしたスタンプラリーを会場全体で行なっており、最後までクリアした人にはグッズのプレゼントがありましたので、かなり多くの方が挑戦し、プレゼントをゲットしてたようです。




さて、次は本レポートでも重要(!)な音楽エリアのコーナー紹介です。
主催でもあるクリプトン・フューチャー・メディア株式会社や、YAMAHA、Reloop、iZotope、トート音楽院といった各社が出展しており、バーチャル・シンガーの各種ソフトウェアから歌詞を歌わせることのできるキーボード、音楽の仕上げに使うソフトウェアからDJ機器と幅広く展示、そして体験できるようになっています。
YAMAHAは別のスペースで様々な生の楽器を触って体験し、初めての人でも楽しくセッションまで体験できるスペースを設けており、担当者が弾きかたのコツ等を概ね1曲弾けるぐらいまでやさしくレクチャーしてもらえる為、非常に盛況となっていました。
その隣はセミナーブースとなっており、はじめて初音ミク等バーチャル・シンガーを使って作曲してみたい人向けのわかりやすい初心者セミナーから、中・上級者向けの楽曲の仕上げに関するセミナー、DJプレイの基本技術を解説してくれるセミナー等、幅広く数回行われていました。
またセミナーの講師の方々は、それぞれのブースにも立ち、対応してもらえる為、セミナーで分からなかった点や、さらに技術的に突っ込んだ疑問、制作に関するアドバイスを聞くことができます。
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のブースには、毎年この日の為に専門技術の方がブースで対応していたりしますので、突っ込んだ技術的な質問から制作で詰まったことなどへのアドバイス、機能的要望を直接伝えられる等ができると思います。
来ている方の中には「これからはじめたい」「はじめたばかりの初心者です」という方々が多かったりすると思いますが、もちろん、そういう方々にもデモPCを使って丁寧に体験することができますので、思い切って声をかけてみると、幸せになれるかもしれません。
ちなみにマジカルミライ特典として、当日バーチャル・シンガーのソフトを購入すると、徹底攻略ガイドブックがついて来たりしますので、そういう意味でもイベントを機に初めてみるのも良いかもしれません。
さて、企画展の内容はここまでとして、翌日のオープニング・セレモニーの話題を。
昨年はイベントがスタートする金曜にオープニング・セレモニーが行われましたが今年は土曜の企画展オープン前とのことで、オープン1時間前の8:30に現地に到着。
プレス受付をして企画展入り口となる一番端の1ホール入り口に向かうも、すでにかなりの方々が並んでおりました・・・さすが早いですね。
当日はなかなかの暑さであったため、飲み物を買いつつ吹き出す汗をぬぐいながらセレモニーのスペース入り口で陣取りました。
東京会場のセレモニーの司会は初音ミクの中の人である藤田咲さん。
開場5分ほど前から注意事項の連絡が行われ、そのままオープニングセレモニーがスタート。
セレモニーに出演する、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役 伊藤博之 氏、東京メトロポリタンテレビジョン 代表取締役社長 伊達寛 氏、そしてTOKYO MXのマスコットキャラ ゆめらいおんと、イベントではおなじみの大人気ミクダヨーが呼び込まれ盛り上がっていきます。
その後、口頭で当日が初音ミクの誕生日であることを告げられると、会場で一斉に「誕生日おめでとう」コールが響き、一気に盛り上がったところで、カウントダウンが始まり、最高潮のうちにイベントがスタートしました。
やはり、この盛り上がりと一体感は現場ならではのものですね。今年も一緒に体験できて胸が熱くなりました。
ちなみに、スペシャルなイベントとして15:09から「初音ミクバースデーメッセージ企画 - Songle Syncコラボ -」がありました。
時間になると専用サイトで初音ミク「マジカルミライ 2019」 テーマソング「ブレス・ユア・ブレス」にのせて誕生日おめでとうメッセージが特別な映像とともに流れ、会場のあちこちでその映像を携帯で鑑賞していました。
映像が終わった後は、どこからともなくハッピーバースデイの歌がアカペラで聞こえてくると、会場全体で大合唱に。
その現場は凄い一体感があり、素直に感動してしまいました。
最後に、ライブも企画展も年々と来場者を楽しませる企画・展示等増えてゆき、様々なプレミアムな体験ができる本イベントですが、来年の”初音ミク 「マジカルミライ 2020」”の開催も決定しましたので、まだ体験できてない方々は是非とも現地まで足を運んでもらって楽しい体験を一緒に味わいましょう。
イベント自体が10周年に向けて爆進してゆく”初音ミク 「マジカルミライ」”から、これからも目が離せません!
Writer:ヒゲダルマTO
illustration by ni02 (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
illustration by ni02 (C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net