「IPソリューションで大きな実績があるそうですが…」と話しかけたところ、「うちはAoIPだけの会社じゃない。全部すごいんだ!」ということで、何がどうすごいのか熱心に解説していただきました。画像はStage Tecのコンソール全体の心臓部であるNEXUSシステム。システムレイテンシーわずか7サンプル、電源投入から完全起動まで3秒、リダンダンシー、各モジュールの監視、ホットスワップとコンソール側でのリアルタイムでのアップデートなど、スーパーコンピューターのようなシステムです。今回の展示でも、このNEXUSに3台のコンソールが接続されて動いているとのこと。
そして新製品にしてフラッグシップのAURUS!アサイナブルエンコーダーが主流になりつつある昨今には珍しく、ノブ類はほとんどすべて機能が固定されている様子。その理由は、ユーザーが必要とする機能にダイレクトにアクセスしやすくするためだ、とのこと。
正面のモニターに写っているのはスイスMerging社のDAW Pyramix。てっきりミックスアウトをPyramixに送っているかと思いきや、なんとAURUSはPyramixのコントローラーサーフェスとして機能することも出来るとのこと!
余談ながら解説を担当してくれたFelixさんによると、Stage TecはもともとNeumannで放送局向けにミキサーを作っていたひとびとがスピンアウトして出来た会社とのこと。Neumannがミキサーを作っていたのですね…ドイツ職人の歴史を感じました。
メーカーサイト
https://stagetec.com/de/
Writer.Sawaguchi Jr.