この季節になると、ニューヨークの夕焼けが紫に染められ、マンハッタンに林立しているビルの間も、ただ純粋な色に濃く装われる…
今年のAES Conventionもこのニューヨークで開催されます。AES展示会は明日から始まりますが、その前に、数多くのアーティストや音楽スタジオ、楽器メーカーが誕生したニューヨークを散策しながら、この街と芸術との関係を私と一緒に再発見してみませんか?
ニューヨークと言えば、皆様の頭に何が浮かぶでしょうか。タイムズスクエア?自由の女神像?それともマディソン・スクエア・ガーデン?
今回、芸術をテーマとした散策ルートを作ってみました。
Vessel
最初に行ったのはVessel!
今年3月からハドソンヤードで公開されたこちらのVesselは、イギリスのデザイナーThomas Heatherwick氏が設計し、SF感満々の建築になります。Vesselは階段の組み合わせですが、違う角度からみて全く別の風景になります。個人的には、音楽も彫刻と同様、異なるアプローチから音楽を聞くと、同じ曲でも全く違った世界観が感じたことがしばしばあると思います。年齢が重ねて同じ曲を聞くときもそうですし、いつもと違う環境で曲を楽しめる時もよく新しいものを発見できますよね。
Sam Ash Music Stores
次に行ったのは約100年の歴史を誇るアメリカ老舗の音楽機材ショップSam Ash Music Storesです。もう入った瞬間から、日本との規模が違いますね!一つのお店でなんでも買えます!ギター・ベース・ドラムから、レコーディング機材、そしてPA機材まで全部ワンフロアに集まっています。
ギタリストも作曲家もDJもエンジニアも、音楽に関わるすべてのアーティストがここで自分に合う機材が見つかるでしょう。まさにクリエーターの楽園と言える場所です!
Times Square
最後は定番のタイズスクエアに参りました!
ロック好きな皆さんが一度は訪ねたいHard Rock Cafeもここにあります。ちなみにニューヨークのブラウンさんもハロウィン仕様になっています!
写真だけではなかなか伝わらないですが、ニューヨークの街を歩くと、確かにその街から色々な芸術が生まれる理由が伝わります。
番外編
ニューヨークの街中には、あっちこっちに様々な彫刻が見られます。最も有名なのがおそらく世界中の人々を集めたウォール・ストリートのシンボルCharging Bullでしょう。もともとニューヨーク証券取引所の正面にあったCharging Bullが今もう他のところに設置され、女の子の彫刻だけが見ることができます。
この女の子はFearless Girlと呼ばれ、女性の強さを象徴する彫刻になります。特に、両性の労働平等を意味しています。またFearless Girlの近くに、現代民主の誕生地Federal Hallの前にもGeorge Washingtonの姿が見られ、世界各地の観光客を集めています。
さて明日からいよいよAES NY本番です。今年初めてAESショーレポートをご覧になる皆様に、AESについて軽く紹介したいと思います。
AES(Audio Engineering Society)は1948年に設立された現在世界で最大のプロフェッショナルオーディオ業界団体の一つであり、世界中のオーディオエンジニアや音響科学者、その他プロオーディオ関係者が加入している組織として知られています。
AES NYは毎年AES会員をはじめ、オーディオ業界の関係者が集まるコンベンションで、数多くのメーカーがここで新製品を発表し、世界で最も有名なレコーディングエンジニアもここでワークショップを開催します。AESでは機材の最新情報だけではなく、ワークフローからジャンル別の最新レコーディングテクニックなども公開されます。現場になかなか足を運べない皆様に、 Rock oNスタッフがAESの最新情報を最速でお伝えします!