シンセサイザーの基礎であり、YAMAHAのスタートポイントでもあるオルガン。1969年から始まった『YC』の名を再び冠するフルサイズ鍵盤モデルがついに登場です。YC61は『7.1kg』という筐体にテクノロジーの粋を結集した新世代ステージピアノ。その魅力に迫ります。
今年はMariott YAMAHA会場で氏家克典さんと再会。突撃インタビューを敢行したところ偶然にもYCの魅力を直接解説いただくことができましたので、是非動画でご覧ください!
1:VCM(Virtual Circuitry Modeling)オルガン × VCMロータリースピーカー
加えてシースルードローバーストップなどの柔軟な発想はキーボーディストとしては感動を覚えます。
プリセットチェンジで起こる問題を全面LEDで簡素に解決せず、『プレイヤーとの一体感』を重視するYAMAHAならではのフィジカルな回答と言えます。
2:8オペレーションFM音源
3:最新CP譲りのアコースティック/エレクトリックピアノ
(※CP搭載ベーゼンドルファーは非収録)
4:ステージキーボードに求められるパッケージングとは
今回多くの方がYCを見て最初に感じた『なぜ61鍵盤だけなのか』という疑問。
プレイヤー誰もが常に可搬し、時に車内や機材にぶつけながら、繰り返しギグを楽しめるキーボードの答えがそこにあるように思えます。7.1kgという驚異的な軽量性とフラッグシップ同等のサウンドを両立した『YC』、セミウェイテッドながらYAMAHAらしい戻りの速さが特徴のウォーターフォール鍵盤は、火傷するようなグリッサンドや連続打鍵を何処へでも持ち運び思いっきり楽しみたい、そんな昂揚感を抱いてしまいます。
YAMAHA展示会場でも二段キーボードの上段にYCというセットアップで統一されている点からも明確なターゲットを感じられます。
CPで実現したOne-to-Oneコンセプトの操作性、スイッチやドローバーストップのレトロな質感もプレイアビリティを促進してくれます。
ドローバーLEDの自在なカラーチェンジ(ピンクもあります!)や、本体底面に大きく配置されたロゴなど、ステージ映えを意識したデザインの配慮も本当に気が利いています。
さらに自宅でイメージを形にしたい時、Mac、PC、iOSまで対応のUSBステレオオーディオおよびMIDIインターフェイスが内蔵されているのもYAMAHAさんならではですね。
注目のYC、価格はおよそ1990ドルを予定、対抗馬になり得るステージキーボードの価格を考えると驚異的な設定ですね。
しかし、スタッフさんに聞いたところ現時点で国内発売は未定!との事。正直待ちきれない!
Writer.スティービー竹本
YAMAHA
https://jp.yamaha.com/